情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2021年11月30日

11月が終わってしまった。最終収入の8万円が講座に振り込まれていることを確認し、預金残高を見て、これからの儚い無職の時間について思った。たぶん特に何もしないと思う。

 

フォロワー(正確には私がツイッターを消したのでフォロワーではないが…)の往復LINE小説を読んだ。彼らにはそれぞれと会ったことがあるので、彼らの生の声で再生されてかなり面白く読めた。30代半ばという年代の、社会的な立場は全く異なるが不思議と共通する部分のある二人のLINEのやりとりは、彼らの生活の中に時代性が立ち上がってきて貴重なものになっていると思う。これを公開しようと決めた二人はえらい。(何様?笑)
私は年上の男性(おじさん!)が好きで、これまでの交際相手は年上の人だけで、なんだったら父親よりも年が上の50代後半の男性ともお付き合いしたことがある。それに現在も年が10歳離れた35歳の男性と同棲をしているわけで、その辺の男性よりもおじさんには詳しい!(本当かよ)
しかし、まあ結構面白い話ではあると思うが、若い女性と付き合おうと思う男性陣たちは、彼らの自意識に「僕はおじさんだ」というごく一般的に見られるそれがあまり感じられない。すごく、若々しいのだ。今の恋人を含め、みんな私と同じように20代のような溌溂としたエネルギーを持って生き生きとしていたと思う。「僕はもうおじさんだから」「そんな若くないよ」的な言葉を口では言っても、自意識に「おじさん」が入り込んでしまっている人たちとは全然比にならないほど、「おじさん」感がない。

さて、どちらがよいかは私には判断付かない。善悪を問うつもりはここではない。

自分を「おじさん」だと思い込んでいる人は、弁えていると思う。誰かの視線なのか、社会的なものか、生物的なものか、人それぞれだと思うが、もう若くないと言うことで彼らの限界を敷いているように思う。諦めると言うことだ。それは、自分や他者を守るうえで重要だと思う。

一方で、自分を「おじさん」だと思い込んでいない人はどこまでも自由だ。自分も他者も傷つける。暴力になり得る存在である。

年上の男性が好きな小娘(と、26歳の女が名乗って良いものか、さすがのだんごちゃんも悩み始めるところだ)的には、どちらのおじさんも好きで、結果的には後者のおじさんとしか付き合えていないが、機会があれば前者の男性ともお付き合いしたいものだった。もう何もないよ、老後の不安だけだよと嘆く枯れた男性にしかないエロスがあります。皆さんも安心してください。こんな言葉で励ましになるのだろうか。男女反転したら普通にセクハラだよな。ごめんなさい。

 

恋愛の話もついでにしようかな。私は明らかに恋愛と性欲が一致している。好きになる人には性欲が湧く。性欲が湧かない人はもはや人としても関心が持てない。ここまで白黒はっきりしている人も珍しいんではなかろうか。

だから、男友だちとして遊んでいる人たちにも、遊んでいる=関心がある=性欲がある。チャンスさえあればセックスしてよいと思っている。ただ、本当にセックスをする場合のメリット・デメリットを天秤にかけて、メリットが少ないためにしない。私は性欲があっても、衝動では動かないたちなのでこの辺りは超シビアに、堅実に選択している。全然恋は盲目ではない。

よく異性と友情を築けるかと言う話があるが、結局のところ各人が性欲を自分の支配下に置けるかどうかの問題だと思う。彼/彼女とセックスしたいが、しない方がよい。彼/彼女とセックスしたいから、する。みたいな、こういう単純なことが、自分の手の内でコントロールできないうちは友情を築くことは難しい。そして現代社会では性欲についてタブー視され過ぎており、どのように制御すべきかを各々が勝手に学んでいくしかない部分があり、ほとんどの人が未熟なために失敗が多いのではないか。現に私は失敗を通して、自分の恋愛観や性欲を見つめに見つめて今のスタンスを会得したと思うし。

でも、なんだろうな、こういう恋愛やセックスについて私が語るとき、私は強者の立場にいることを自覚しないといけないっぽいのよな。仕送りで生活している若い男子学生が「一人暮らしで自立しました!」って言う愚かさがあると思う。ごめんなさい。

 

最近は昔の恋愛のことをよく思い出します。すごく苦しかった時期とか、彼に言われた言葉で今も明確にトラウマになっていることとか、本当はカウンセリングとか受けた方が良いんだろうと思うような、いろいろなことを思い出して、それらすべてが今のかわいいだんごちゃんを作り出しているのに、誰にもそのことを打ち明ける人がいなくて寂しい気持ちになります。履歴書みたいに××社で◎◎をやり、△△社で▼▼をやりましたみたいな、結果として今の自分がいますみたいな、そういう感じで過去の恋愛が私の作っているのに、履歴書に書けないから、突然今の私が出来上がったみたいに見られてしまう。それがすごく寂しい、けど、私の全部を理解してもらおうと思う方が傲慢だと分かっているので、遣る瀬無い、悲しい。それは、恋人が最近インタビューを受けていることに影響しています。インタビューの中で恋人はパイプカットした理由を発言しています。パイプカットした恋人と交際している(どころか、これから先もずっと付き合う意志がある)私にだって、妊娠を希望しない明確な理由があるのですが、現時点では私しか知らない話です。すごくなんか、変な感じがして、それが、嫌なのかもしれない。妊娠を希望しない理由がかなり個人的な話なのでブログにも書きたくないけど、いつか書くかもしれないけど、誰にも言えないでいるのは寂しいです。建前としては、恋人との二人暮らしに満足しているとか、日本社会に希望が見いだせないとか、いくらでも言えますけどね。

ああ、誰も私のことを知らないんだなあと思います。