情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2023年7月22日

土曜日なのに、お休みではあるのに、仕事の日だった。仕事のお付き合いである方のライブを観に行った。受付で名刺を渡して、業界人そのものだった。周りには同業者がいて、中には顔見知りの方もいらっしゃって、ついに私もこの域まで来たのか...と考え深く背筋が伸びた。どこで誰に見られて評価されているかわからないというのは、今まで以上にプレッシャーがかかる。主に外見。私はやっぱり古着や個性的なファッションが好きだから、自分の好きな服を着たいと思ってしまうけれど、だからこそ美的センスを周りの人から見透かされているような気がして何を着るか、どんなヘアメイクをするか、頭を悩ませる。年齢に関係なく顔や体の造形にかかわらず、綺麗な人は身につけている全てが美しい。あのように第一印象で私が何者であるか、いやでも表現されてしまうものだから、見た目を磨くことが年々、重要だと思うのだ。

 

ライブは素晴らしかった。愚かにも私は彼らのことを何も知らないで来てしまったのだが、エンターテイメントとしての質がとても高く楽しい時間を過ごすことができた。サンホラを見ていても感じるが、世間一般に名前を知れ渡っていなくても素晴らしいパフォーマンスをする人々が日本には大勢存在していて、そういう方々に出会うことは良い刺激になる。私ももっと努力しなければいけないと感じる。そして、彼らを評価する側の立場にいることをはっきりと身を持って知る。自分の好きなものが流行ると勘違いして、記事を作らないといけないのだと何気なしに見かけたツイートにグッと胸を打たれた。

 

その後は彼と合流してディナー。生理前だったこともあって、少し苛立っており彼には申し訳なかったと思う。言葉がトゲトゲしていてごめん。とても素敵なお店に案内してもらって嬉しかった。また来よう。

そしてこの日一番のイベント、ガールズバーへお邪魔した!長いお付き合いの友人が働いているというガールズーへ行ってみようと彼に誘われていた。玄関の前で友人を待っていると、暗闇からキュートな悪魔が現れて、胸がドキドキした。なんて可愛らしい子なんだろう!私はゴシックで耽美なものに憧れが強いのだが、ちびでぽっちゃりでたぬき顔の私にはとても似合わなくて、そういう服装ができないでいたが、彼女は私のなりたい姿で存在していて、救われた......と思った。私も彼もコミュ障だから、縮こまってまともに会話ができないかと思ったが、友人が優しくお話ししてくれて楽しく有意義な時間を過ごすことができた。普段お酒を飲まない私たちがシャンパンを飲んでご機嫌になっている珍しい光景がその場にあった。「こんな可愛い子が一緒にお酒飲んでくれるなんて、私が独身おじさんだったらガルバにハマっちゃうな。寂しいときに絶対来ちゃう」と帰り道に彼に言ったら、彼はあまり同意してくれなかった。彼には寂しいという感覚が薄いのかもしれない。いや、今回彼のお金でお酒を飲んだから、見えてた景色が全く違ったのか。お店のほかの子とも少し話すことができた。彼女たちもフレンドリーに話してくれて、女の子っているだけでいいな......とおじさんさながらに思った。みんな頑張って生きててえらいよ、まじで。お仕事の笑顔だとしても救われるよ。

 

慣れないお酒に帰ったら2人で倒れ込むようにベッドで熟睡。23日も仕事をしていた気がする。なんだかあっという間に週末が終わってしまって、充実していたけれど変な感じがする休日であった。