情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2020年11月16日

人生初めて行った整骨院は店員さんが元気いっぱいで、溌溂とした説明にどっと疲れてしまったのだった。体からはすごい音が鳴り、何が何だか分からないまま施術は終わった。

 

ツイッターでホームレスを取材した記事が物議を醸していた。週末にホームレスの権利を描いた映画を観たこともあり、気になって話題の記事を読んだ。cakesクリエイターコンテスト優秀賞を受賞した作品なんだそうだ。

 

……ひどい。想像よりもひどかった。ホームレスを悲劇的に描くか、三流ゴシップのような卑しい描き方をするかのどちらかだろうと思って読んだのだけど、全然違った。想像を裏切る酷さ。ホームレスの暮らしを間近に見て、この感想を書いていいのは小学生までだと思います。無邪気が過ぎる。かつて西欧の人たちが”未開の土地”の民族のもとへ訪れて“動物を観察するように面白がって”記録を取って広めていた、この反省を文化人類学はすでに歩んだはずで、ちょっとお勉強していればあんな記事は出せないと思うのよ。いや、そういう知識がなくてもなんか、気付けないものかな。自分の視点がどれほど残酷なものかとか、あー、これをちゃんと批判するには体力と時間がなくてごめんなさい。とにかくひどい文章でした。こんなに嫌な思いすることってあんまりないよ。

人がどのような感想を持って、文章を書くかは自由ですから著者のことは100歩譲って多めに見れないこともない(だいぶ苦しい)けれど、cakesはちょっと、これをクリエイターコンテスト優秀賞に選んだという一点で、完全に信用を無くした。メディアを扱う人の感覚として信じられない。cakesは個人的理由であまり好んでいなかったけど、今回のことで決定打になった。

 

私の家にはテレビがない。テレビが嫌いだから。情報が受動的に延々摂取させられる感じが気持ち悪くて苦手だった。でも、最近はツイッターも同じことになってきて、自分にうんざりしてしまう。今回のホームレスの件も話題になってるから、見てしまったに過ぎないし、その前はマルちゃん正麺、その前はタイツ、ずっとツイッターで炎上している話題を追っかけてしまう。もうやめたいナ。ちゃんと自分の選んだ情報だけを見て生きたい。

 

恋人が私の影響か、TWICEを聞くようになった。かわいい。

先日、恋人のお友だちが家に遊びに来た。その際に誰かが「家、きれいですね」みたいなことを言った。すると恋人は次のようなことを言った。

「だんごちゃんが掃除してくれたんだよ」

私はびっくりしてしまった。確かに掃除はしたが、ちょっと掃除機をかけただけだ。普段はあまり掃除をしない。恋人の方がずっと家の掃除をしている。それなのに、さらっとパートナーの株を上げることが言える、私の恋人ってちょっと凄くないですか?と脳内で私大興奮。おそらく私の恋人のことだから、全く裏の意味もなくただ事実を述べただけなのだろうけど、その辺の男だったらまずできないと思いました。凄い。こういう嫌味なく自然に相手を褒める言葉が言えるのが、彼のモテる所以です。絶対そう。恋人は恋人が思っている以上に、みんなに好かれていると思います。