情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2022年5月8日

これで本当の終わり。私とあなたの分かれ道。続きは雨の中で。

 

なんて、ただGWの連休が終わって悲しいと言いたかっただけです。前回の記事で書いた通り、私は京都旅行に一泊二日で行きまして、それ以外は特に何もやらず、久し振りに落ち着いてのんびりとした時間を味わえました。何よりの贅沢です。おかげで本を3冊読めました。重たい本じゃなかったというのもあるけど、1週間程度で読了3冊は達成感がありますね。最近は一カ月に一冊も本が読めないこともざらですから。

好きな動画配信者さんが配信をお休みしているので、メイクや食事のときに見たい映像がなく、ネットフリックスで30分のドラマを漁っています。今は中年ゲイカップル日常ドラマとラブコメ王道BLドラマを観ています。ちょっと前までは大人が小学生役をやるドラマを観ていました。これでタイトル分かる人がいたら天才。結構、いい感じです。30分ドラマって真面目に集中して観るほどストーリーが重たくならないし、長さもちょうどいい。1時間のドラマだと話が面白い分、手が止まっちゃうから作業用には不向きなのよね。まだまだ観たいドラマがあるので楽しみです。

今日は澁澤龍彦の生誕日だったので『快楽主義の哲学』を久しぶりに読みました。タイトルが厳つい?ですが、かなりラフな本でして気に入ってたまに読んでいます。澁澤の翻訳や小説は、説明するまでもなくめちゃくちゃカッコよかったり幻想的かつエロティックで闇に誘う秘薬のような著作が多いですけど、こういうエッセイ本は肩の力が抜けていて、頭の良いおじさまと雑談するようなスタイルで楽しめます。改めて読んでみて、めちゃくちゃ言っているけど未だに通用する本だなあと思ってしまいました。初版が96年で、私が1歳の頃に書かれた本になり、その時代のレジャー志向に生きる大衆たちに対して、その愚かさを説き、快楽主義の生き方を煽動する内容になっています。資本主義に飲み込まれた我々が日夜身を粉にして労働に励み、やっとの休日にゴルフだスキーだと遊びに行く。これは「幸福」と言えるのか?そもそも「幸福」なんて主観的で曖昧だ、快楽こそが人生で求めるべきものだ!!そんな感じでしょうか。「快楽」についての考察、「快楽」に生きた偉人の紹介、「快楽」への方法の大きく分けて3つ話が並びますが、どれもいい加減な部分があって、それがまた良いです。超意訳すると、酒飲め、セックスしろ、薬やれ、情死は究極の快楽!!みたいなことが平然と並んでいます。素晴らしいですね。こんなの読んだら働きたくなくなっちゃう。渋澤は「労働を遊ぶようにやれ」という話をしていました。私もそう思います。明日からも遊び続けましょう。そして快楽主義者として恥ずかしくない生き方をしようと思いました。(変な言葉!!)