情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2022年3月20日

今日は良い日だった。明日も良い日になるぞ。

毎日が映画のつまらない日常パートみたいに幸せで僕のことをみんなに見てほしい、そういう気分でインスタのストーリーを親しい友人向けに公開し続ける。ねえ、わかる?わかる?

誰にも真似できないふたりで一生無敵の大麻ポーズ。これは誰かの真似だけど。

幸福が興奮になって耐えられないくらいの絶頂に好きな時にドロップイン。ホールで買ってきたケーキのイチゴだけ食べる暴力的な私でもいつもニコニコしてる、君って何がそんなに嬉しいの?私と居るのがそんなに嬉しいの?そんな風に言いたくなるほどの愛し方をされている。未だに信じられなくなることがあり、彼ってこんな人なんだっけと驚いてちょっと照れるのだ。

大きな手で私の顔を覆い、<ソト>から私を護ろうとする。そんな幻想を抱く瞬間、彼の手は私の口や鼻の気道を塞ぎ、塞いで離す。離れた手は私の頭を撫でる。一寸前まで遊んでいた玩具を投げ捨てる子供の無邪気さで、指先で鉛筆回しをして暇を潰すように。一連の手遊びが、私の身体が私のものであると同じように、私の身体は彼のものだと知る。

最近は食べたいものがよく一致して、相手の体感を相手より先に口にして、境界線が消えている。