情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2019年5月1日

 昨晩、帰宅してからというものの、私のところには朝がやってこない。およそ30時間の夜を過ごしている。そして、この後も夜だろう。明日の6時には朝が来る予定だが、本当に訪れるのか疑わしい。

 虚無に襲われてスーパーでビールを購入し飲んだ。酔っ払ったまま、片付けもせずにベッドで寝てしまった。ぱちりと目を覚まし、まず思ったことが「今何時なのだろう」、そして、「燃えるゴミまだ間に合うかな」。時刻は6時半ほどであった。私は自分自身に絶望した。明日のことを考えたくないがために飲酒をしたはずが、何もかも無意味だった。手遅れだった。ゴミはちゃんと出した。そして二度寝をした。

 今週はずっと体がだるく、寝ても寝ても眠い。何度眠りに就いても数時間立つとまたまぶたが落ちてくる。寝ていないときは本を読んでいる。音楽を聴いている。人と会話をしている。

 ジャスミンティーを淹れた。頭痛を和らげてくれる温かいお茶ももうすぐ疎ましく感じる季節がやってくる。雨が上がれば直に晴天に恵まれるだろう。

 友人とショッピングモールへ行った。適当に入ったZARAで可愛いワンピースを見つける。友人が私に試着してほしいと言うので着てみた。試着した私を友人がしきりに褒めるので気分が良くなってそのまま購入。半そでのワンピースなので早く暖かくなってほしいと思う。これを着用して街をお散歩したい。ZARAはXSがちょうどいい。

 知らない間に平成が終わっていた。令和。特に語ることはない。平成に生まれたからと言って、平成がどれほど暗い時代であったか、そして令和が平成を超える酷い時代になるだろうということしか分からない。

 人間に生まれてしまった。猫に生まれたかったと思う。どうしようもない感情を抱えている。猫はきっと寂しい夜の過ごし方を知っているし、猫はきっと星の読み方も分かるのだろう。彼らは目が悪いと言うが、立派なひげ(定期的に生え換わるので清潔だ!)と三角の耳でどこまでも見ることができる。その上で、彼らは見ないふりをしている。とても巧みに。馬鹿な猫ねと人間に馬鹿にされても何も思わない。猫は猫の範囲で暮らしている。決して背伸びをしないし欲張らない。

 部屋の外から猫の鳴き声がする。どこかで雨宿りをしているのだろうか。ずっと夜が明けない私の部屋には本がある。お腹が空いたら食べるつもりだ。