情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2021年1月13日

だんごちゃんのハッピーな日ってどんな日か知ってる?

サンホラの新譜発売日だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

5年ぶりの新譜!!!!!

 

『絵馬に願ひを!』感想を書きますので、ネタバレ気にされる方はブラウザバックでお戻りください(昔のインターネット感でよいでしょうふふふふ)

 

 2021.01.13 Wed

『絵馬に願ひを!』(Prologue Edition)

 

今回はですね、なんとBlu-rayなんですよ。CD媒体じゃないの。

www.barks.jp

 

こちらのインタビューにもある通り、これからはCDじゃなくてBlu-rayでアルバム出すっぽいです。

これまでサンホラはずっとCDという媒体が持つ可能性と特徴を120パーセント発揮して物語音楽を作り続けてきたんですよ。円盤は一度走り出したら、止まらない。そしてまた頭から始まる。時には人生を、時には童話を模して描きました。

では、Blu-rayになったということは何が変わったのかというと、「物語を自ら選択できるようになった」のです。私たち、ローラン、音楽の聞き手はずっと見守る立場で物語の外から彼らの《物語》を楽しんでいました。今作では自らの選択によって、《物語》の進む方向が変わってしまう。積極的に参加する必要のある音楽になりました。

これが本当に憎たらしいくらい素晴らしかった。凄すぎる試みです。本作で《物語》の中のキャラクターに生命を与える、まさに神のような体験をしました。

 

舞台は現代の日本。佐久夜姫子が父の病が陽葦火山神社へ行くところから始まります。そこでなんやかんやあり(笑)彼女は狼欒神社の巫女となり、訪れる人々の絵馬の願いを叶える簡単なお仕事をします。このとき、神社に訪れた人々の願いをどのような形で叶えるかを私たち(ローラン)が選択するのです。

 

以下、私が確認できた曲です。※順不同

1.星空へと続く坂道

2.絵馬に願ひを!

3.夜の因果が見せた夢

4.暗闇を照らすヒカリ

5.贖罪と《焔》の息吹

6.恋は果てまで止まらない

7.西風のように駆け抜けろ!

8.私の産まれた《地⛩線》

9.生きているのはボクだけなんだろ?

 

以下、分岐点とルートです。かなり簡略化してます。

1⇒2⇒3(分岐あり)⇒ 8 or 9 ⇒7

                ⇒6

選択肢があるのに8と9がランダムなのが憎いところです。9がレアらしく、全然聞けてません。昨日から聞いているのに2回しか遭遇していません……。また、神社に行けないルートがあるらしいのですが、私はまだ出会っていません……。

 

新鮮な感想は今のうちしか書けないので、
以下曲ごとに感想を書いていこうと思います★

 

1.星空へと続く坂道

この曲が一番すき!!!!夜の切ない寂しい切実な思いが伝わってくる。歌詞が何より美しい。姫子ちゃんが神社へ向かう曲。「咲く花や~」のフレーズがたまらん。生と死を繰返すこの世界を美しいと思わない少女の最後の願い。

 

2.絵馬に願ひを!

裏の音に鈴虫?の鳴く声。秋ですね。神社関係者のノリにわろってしまった。胡散臭すぎる。なんで英語を使うの?と思ってたら、”Yes,we can!”が流行ったのが2008年らしいですね。8と言えば、次の地平線の数字です…いやはや……。

佐久夜姫子が神社関係者の言葉の通り、捌拝捌拍手をして拝礼をすると、陽葦火山神社が狼欒神社に変貌してしまうのですが、このときの音楽が最高!Moiraの「神話」の和風アレンジ。琴で爪弾かれて始まるのです。なんとまあ美しい。れぼのメロディー最高大好き。このフレーズは神に通じるのかと胸が高鳴りました。

てか、神社関係者さん「といふ訳だ。当社の新たな巫女よ」とか言っていますが、姫子ちゃんはいつ巫女になるって言ったのよ?父の病を治すための等価条件?どういうことなんだろう。

さらに、ここには疑問があって、実写の神社が鮮やかなイラストの神社に変わり姫子ちゃんが「こんなの、陽葦火山神社じゃない」って言った後、赤い線が3回画面を横切ってNeinのときのR.E.V.O.みたいなピコピコ音があり、「あれ?私が生まれ育ったのは狼欒神社」と言うのです。何?!何が起きた!?っこれ、姫子ちゃん、この瞬間でライラ的な変化が生じてるよね!?

その後のRomanを彷彿させるナレーションが入るのですが、これが2パターンあります。最初、深見さんだったのに2周目になったら大塚さんになってかなりビビりました。

スーパー祝詞タイム、ぶっちゃけ何言っているか全然分からなくてぽかーん?ってしてたら神社関係者に煽られてわろた。お勉強します……。

リード曲だから、これから”狼欒神群”として地平を塗り替えるのだなあと教えてくれます。楽器ソロもギターとピアノで2パターンあります。これがランダムなのが本当に憎い~~~~!!!笑。聞きたいときに聞かせてくれ~~~~笑。

ソロ終了後の神社関係者さん「信徒の祈りを~」の歌詞が画面の「生」の側に書かれるのがなんか不思議。これはどういう意味があるのかしら。

宵闇に 願ひ星 集めては
ヒカリを解き放とう
何刻か キミを《否定する》為に

ここの歌詞のヒカリをどう解釈するかで変わってくるなあなんて。夜に絵馬を持った人を集め、彼らの願いを叶える。ヒカリを解き放つってつまり……。

そして《否定する》と書いて「救う」と詠ませるのが、なんとも……。Fullじゃないからまだ解釈しきれない気がします。姫子が巫女になったのは《否定する》ため?それが父の病快復に繋がるのかな?

って、このペースで感想書いてたらキリがないね!?!?それくらいやばいんですよね。いくらでも突っ込みたいところがある。因果のフォントがくるくる変わる演出と飛び越える事象が大好き。

 

責務の始まりは「星の綺麗な晩秋の秋」であり

「忘れ去られていた一枚の絵馬から始まった…。」ようです。ここ要チェックです。

 

3.夜の因業が見せた夢

これは日本書紀のワードが目に付く曲です。因業=カルマ。歌詞からすると、結婚していない(あえてこういう書き方する)男性の子どもを孕んだものの、流れてしまい、また子どもを身籠って今度こそ産みたいと願う女性のお話。何度目の妊娠なのか、この曲でははっきりしません。少なくとも1度は希望が芽生え、名前も付けたけれど産めなかった。

「幸0304を…/願わない…/母親はいないー」がつらいです。個人的に一番くる。

幸0304はオレンジに光っています。

駈け上がった先にあるのは「陽葦火山神社」。実写の神社ですね。お琴が流れて、選択肢である石碑が我々に差し出される。石碑の内容についてはまた今度。真ん中のイラストは姫子のように見える。

《絶望》=闇、白色

《希望》=光、オレンジ

呪=紫色

 

4.暗闇を照らすヒカリ

歌詞が書かれるのは石碑の上みたいだな、背景の質感と色からして。ヒカリはオレンジ色。不育症という言葉を始めて知りました。2度目の夜(子供の死)は反復流産、3度目は習慣流産。100人のうち38人の女性が一度は子どもを流す(おろす)とのこと。ここ保健のお勉強。涙と海のサンズイがそれぞれ、水色、青色に塗られるのが不思議。シよりも水の色が強いのか。《地平線》=世界のとき、キラリン!ってSEが鳴る。いつもこの音ある気がする。

「しかし、ある星の綺麗な晩秋の夜、突然の死産を迎える事となる……」(ハロ夜の嘆きのサックス)

この後のメロディー、めっちゃ好きなんよね。歌詞がつらすぎるが…。当然のように子どもを身籠り、出産していくほかの女性を羨む彼女の思いがしんどすぎる。様々な検査、この検査は本当にお金がかかるし大変だと聞く。

《結末》=光、白くひかる

神を呪う 階段が4段になる。鳥居が消える。

そして選択の石碑がくる。真ん中が先ほどの姫子の姿と異なり、巫女の少女。

 

5.贖罪と《焔》の息吹

贖罪と息吹が同じ色の赤に燃える演出がきつい。

《私にとっては幸運の、しかし周りにとっては不幸の子》=最初の子を守れなかったらしい。赦されざる咎の色が青い春なのが、やべえなあと思いましたよ、私。(私は快楽主義者でセックスはどんどんやれと思っているので、青い春が咎の色なんですかやべえなと胃が痛くなった)罪と言っているので、人工中絶したのでしょうね。

幸0304=オレンジに光る。新しい子を幸せにすることこそが償いと思う女性。《内縁の夫》がおなかの子の父親のようだ。負けられない戦場の白い壁はなんだろう?病院?

陣痛の描写がきつくて、Revoさんまじでおなか痛めたことあるだろうってなった。アナタの息吹をの息吹が赤く燃えている。演出が強いなと思った。「おはよう、ほむら―――。」暗い画面の中央に炎。命の演出が強いな。(2回目)命と言えば焔ですからね…。

 

6.恋は果てまで止まらない

JKの恋のお話。初見。男の子が好きなんだろうと思い込んで聞いたら、石碑で男の子と結ばれるEDか、女の子と結ばれるEDを選ばされてびっくりして改めて聞いたら確かにどっちでも取れる話の進め方をしていて、Revoにやられた感じがした。LEONMALLってどこですか(笑)男の子のアイコンが犬彦の幼少期と同じだし、絵馬の住所も同じ地区だったから二人は幼馴染かもしれませんなあ。石碑の真ん中には巫女の少女。駈け上がった先にあるのは「狼欒神社」

 

7.西風のように駆け抜けろ!

ラップだ~~~!!猫ちゃん元気だして;;;;

猫=妹、すずちゃん。高齢で発疹やら嘔吐やら命の危機に瀕している様子。

夏の思い出。風鈴とジャムる猫w

初めて会った日のことを覚えていないらしいので、かなり幼い頃から一緒に居ると思う。小春日和、秋の思い出。欠伸をハモる。すくなキャットクリニック。

時代はバリアフリーじゃね?駈け上がった先にあるのは「狼欒神社」

巫女の石碑には猫の安楽死か延命かが書かれる。選ばせるの残酷すぎると思ったけど、ペットの生き死にはまさに人間が握っているし、現実そのものかもしれない……。はやく続きを聞かせてくれ……。

 

8.私の産まれた《地⛩線》

※ある少女の記憶―――。(ここのナレーションも複数存在しているのを確認)

「天使の彫像」のメロディー。考えれば、天使の彫像の子どもの立場の曲ですね。

【幸0304】が白から黒へ変わる。(緑がかっているけど、水の中だから?)

お酒を飲まない堅物の父が深酒をする日はきっと、母親の命日だろう。

台詞がたくさん入っているのだけど全然聞き取れない。「サクヤのせいじゃないだろう」みたいな声が聞こえるから姫子ちゃんの小さい頃の話なのかなあ。

そして箱が赤い。赤色の意味を考えた方がいいっぽい。鳥居の色だね。

 

9.生きているのはボクだけなんだろ?

本作の衝撃作。2回しか聞けてないレア曲。猫ふんじゃったがトラウマになること間違いなし。虐待を受ける男の子は、なぜひどいことをされるのだろうと考えた末に自分以外の人間は痛みや感情を持たないからだと思い込むことにしたのだろうな。それで猫を実験台にして虐待をする。自分がやられたのと同じように。成人男性の0.XXXパーセントの不純物は精液と解釈していいと思う。紫色に描かれる。性欲によって消し飛ぶ愛なのか、それとも子どもができたことで愛が消し飛んだのか。どちらでも同じことか。精子が無ければ自分は存在しないのに。自己否定のループ。言葉選びが中二病の男の子っぽくてかわいいなと思ったのは内緒です。

 

その他、疑問や感想。

・姫子が活躍する前は参詣者が少なかったらしいが、往時に戻ったとかなんとか書いてあるから、ずっと前は人が多かったのか。なぜ人がいない時期があったのか。

・少女の記憶と姫子を同一視するにはキャラクターの描かれ方が違いすぎるような。なにか改竄のような、記憶の介入があったとしか思えない。

・少女には母親がいない。母親がいない=ほむらと被る。初見はほむら=少女だと思って聞いたけど、姫子=少女であったら、それは成り立たない。ほむら=少年の方かもしれない。

・少年はインノエの幼少期ノエルの描写に近いものがある。

 

 

ざっと、初見での感想はこんなものかなああ。まだまだ考えたいことがありますが。お疲れ様でした!