情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2017年9月1日

 こんにちは。だんごちゃんだよ!

 実はですね、今回がブログ『情死』の記念すべき100個目の記事になります!感慨深い!感慨深いね!わー!!つまらない文章だらけだけど、続けると何か良いことありそうね。これからもよろしくお願いします!まあ、読者が居なくても地球最後の日でも書きたいことがあったら一人で楽しく書いてると思う。そういう居場所にしたい。『情死』

 

 ここからが本題です。まずは下記のHPを開いてね。

傘と包帯 第二集 | kasatohoutai | note

 『傘と包帯』第二集を読んだ感想。この詩誌はまずはじめに、主催である早乙女まぶたさんの序文がこの詩誌の目的と方向を読者に示す。私は文芸創作活動についてかなり疎いので、複数人で作品を発表する際にこのように序文を書くことが一般的なのか(いやまあ作品によりけりだろうけど)知りません、が、こうやって序文が掲げてあることはかなり贅沢なことだなあと幸福を感じてます。いつもユニクロ着せてる子供に可愛いレースのドレスを与えるような贅沢!(我ながら例えが庶民的で辟易する)

 そして続く作品群。日常を切り取った写真のような詩、読者を思考の回路の引き込む詩、幻想的で映像が見える詩、青くてキラキラしてる詩、可愛らしくて絵本にしたい詩、19世紀に似た芸術を貴ぶ薫りがする詩、音の響きが気持ちいい詩、痛みを丁寧に書く詩、複数回読むごとに味が増す詩、、、。詩が思い思いに背筋を伸ばして読まれることを待っているような、それでいて隣の人も読み手のことももはや書き手のことさえも興味がなさそうな表情をして並んでるなあと思う。勿論、その態度は詩によって違うので、どの距離に位置してるか是非読んで確認してね。この詩とはすぐに仲良くなれそうとか、この詩はかなり厳しい(それは、悪い詩という意味ではなく簡単に読まれようとしない矜持のある詩ということ)とかいろいろ思いました。靡かない猫も甘え上手な犬も可愛いのと同じこと。お気に入りの詩は理屈なしに魂を捉えるから、その瞬間がとても甘美で、快感を覚えるよ。この詩の何行目のこの言葉の使い方が好き!とかもある。そうやって「好き」は向こうから自分の目に飛び込んでくる。素敵な出会いを得るために読んでるかもしれない私は。

 最後もまた早乙女まぶたさんの言葉で結ばれる。体裁が綺麗で、函に入った本みたいだ。第一集を終えて、次回があったら誘われないだろうなと勝手に思っていたので、今回も私の名前が並んでることに驚きです。なんでここに私が?という気持ちでいっぱいですが、感想も頂けて嬉しかったな。さかもとめぶきさんのヘッダーイラストも可愛くて私は好きなんだあ。お口に包帯巻いて、視点が下に落ちてて可愛い。内的世界に生きて喋る気無さそう。プロフィールから各書き手さま個人のブログやツイッターを覗くのも楽しい。世界が拡大していく様。

 

 最近面白い話題がツイッターにあったからペタリ。

「明朝体でしゃべる人」わかる?わからない?

 私はね、面白いことに音声だとあまり分からないんだよね。私は音にちょっと弱い。聞き取れない、言葉として認識されずに雑音で流れていくこと多い。自分の考えを音に出すのも苦手。むしろ書かれてる文字だと同じフォント、同じ色、同じサイズで書かれていたとしても「この人は明朝体だな」「この人は青いな」「この人は声が高いな」とか思う。そのことについて大江健三郎『新しい文学のために』が書いてるので引用します。

 「ひとつの文章には声voiceがある。ある文章を読めば、それが独自の文体家のものであるかぎり、それ独自の声が響いているのを感じさせられるものだ。実際には、その作家の肉声を聞いたことはないにもかかわらず。」

 明朝体でしゃべる云々も同じことについて言ってるんだと思うんだよね。逆転した状態。「ひとつの声にはフォントがある。ある言葉を聞けば、それが独自の書体家のものであるかぎり、それ独自のフォントで書かれているのを感じさせられるものだ。実際には、その書体家の書いた文字を見たことはないにもかかわらず。」って具合だな。だから、喋り声が明朝体だのなんだのは理解できる。面白い。

 最近は喋り言葉に弱りまくって、テレビや映画を見るときに日本語字幕を出してるからね、野暮だね。アニメとか、生放送とか、字幕が出ないことがあると明らかに認識が遅れる感覚がある。ちょっと聞く力をつけないとダメだな…。友だちと話すのもできればメールやチャットでお願いしたいし。だからツイッターのTLをアホみたいに見続けちゃうんだ私は。はい、おとなしく本を読みます。

 

 最後の方は普通に蛇足だな。これで100個目の記事をおしまいにします。8月終わって、早速風が涼しくて良い感じです。9月から2017年度後期も頑張って生き残ります。えいえいおー!ではっ。