情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2017年12月25日

 アルバイトの契約するとき、何時から何時まで働けるのか、何曜日に勤務できるのか、用紙に適当に書いて提出したときの気持ち悪さがねっとりへばりついている。私の時間を自由に使えるのは私だけのはずなのに、A4の紙で簡単にそれを他人に渡してしまった。あくまで自分が渡したのだから、私が自由に使ったことの結果であることには違いないのだけど、嫌な気持ち。責任とか嫌いだな。

 クリスマスプレゼントがほしいのです。大きくて形があって柔らかくてすべすべしただいだい色の天使のラッパのような爽やかで軽くて強いもの。ほんとの気持ち、どこにもないよ。大掃除のついでに探しておいてね。ずっと待っています。記憶が遡る前に、あなたは全力で逃げてください。私が未来に思いをはせる前に、あなたは全力で飛んでください。我々がどこにも行けなくなる前に、乾季のサバンナを目指してください。いついかなるときも、永遠に訪れる。ほんとの気持ち、ずっと忘れてた気持ち、誰にもまねできない気持ち。電話は出ないからメールにしてください。いつでも待っています。

 お布団で丸くなっているときが一番私らしい。だんごむしなのでじめじめした暗くて狭い場所を探しています。あなたの隣はどうですか。あまり日当たりが強いと怖いから、丸くなって体を守ってても怒らないでね。一緒に丸くなりましょう。ころころ転がりましょう。小学生の手のひらに乗せられて、地面に投げつけられ、踏みつぶされ、一緒に死ぬのも楽しいですよ。だんごむしのメソッド。

2017年12月24日

 今日の私。床に寝っ転がった。動画を観た。ツイッターのフォロワーと通話をした。好きな人にメールを送った。父母からレターセットをもらった。おでんを食べた。お風呂に入った。葛根湯を飲んだ。
 気圧がさがっており、私の体調はあまりよくない。気持ちも塞ぎ、何も進まなかった。本当ならばいろいろやるつもりだった。時間がもったいない。文章さえ書けない。今はお風呂に入って体を温めたおかげか少し元気が出た。でも今日は早めに寝て体を休めようと思う。明日は遠出をするのだ。

 昨晩は分かりやすいクリスマスを過ごした。家族で食卓を囲み、サラダ、チキン、手作りスープ、ミートボールがごろごろ入ったパスタを食べた。ワインを飲んで、ケーキも食べた。
 クリスマスに執着心が無くなったのはいつからだったか。今まではクリスマスや誕生日にひとりで過ごすことが怖かった。「ぼっち」が怖かった。だからと言って一緒にいてくれる人を無理やり探すわけでもなく、ただ私は孤独だと思ってさめざめ泣いていた。今はもう何とも思わない。ひとりに慣れてきた。あるいは、満たされ始めている。

 レターセットをもらったのは嬉しいのだが、書く相手がいない。手紙を書くのは好きだ。付き合っている人と文通をしたこともあった。今は彼からもらった手紙がどこにあるか分からない。忘れちゃった。多分、あそこだと思うけど。また、他の時期の交際相手には1年記念にお手紙を渡したこともある。そのときは他の女の子に手紙を読まれては困るからという理由で、折角書いた手紙を私が預かることになった。別れた後も未だに私の抽斗にある。彼に二度と読まれない彼宛ての手紙。かわいそうだ。高校を卒業するときにはお世話になった先生や、友人にも手紙を書いた。内容がとても重くなってしまった。でも、やっぱり書いてよかったなと思う。私は話すのが下手だから、手紙やメールの方が思いが伝えやすい。

 いつか、あなたにも私の手紙が届きますように。よいクリスマスをお過ごしください。

 

2017年12月23日

 今週から忙しなく今年度を終える支度と、来年の準備をやっている。時間配分で失敗しないように緩く頑張る。

 

 アルバイトの面接に行った。会社は個人的に思い出深い場所のすぐそばにあり、高校生の頃を思い出してそわそわする。会議室やロッカー室などで面接を行うのかと思いきや、日常業務をやっている社員がいる場所で面接をした。担当者から業務内容の説明、給与の仕組みなどの話を受けた後に、タイピングの速度を調べた。成績良好。私、5本の指全部使えてないけど大丈夫なのだろうか。ま、とにかく採用が決まった。詳しいことはかかないけど、文章を書くことをメインにその他諸々やるらしい。ここでは文字単価ではなく自給が発生するので有難い。ロイヤルホストがすぐそばにあるので、いつか夕ご飯をここで食べよう。

 昨日は時間があったので散歩をすることにした。現在地は飯田橋駅、神楽坂下。目標は神楽坂の最果て。夕暮れ時の神楽坂をずんずん上る。そして下る。お店はクリスマスムードで華やかである。会社帰りと思われるサラリーマンが夕食の場所を探している。2度くらい歩いたことがあるが、なんとなく歩くだけでも楽しい。毘沙門天の前を通過し、大久保通りの十字路、神楽坂上までやってきた。その先もまだお店はあるようだったが、ここで私はUターンする。
 すると、サイレンの音が近づいてくる。あら?と振り返ると、消防車が一台、大久保通りを右折して神楽坂通りを逆走し始めた。
 「止まってください。逆走します。道の脇で停車してください」
 消防士のアナウンスで神楽坂を通行していた一般車は戸惑いながら車を止める。火事!近頃、多いなと不安に思いながら私は来た道を戻る。少し歩くと先ほどの消防車が停車していた。その先に2台の消防車があった。すでに歩道には人だかりが出来ており、通行者は「なんだ?」「火事か?」「どこで?」「火は見えないね」「匂いもしないね」とざわめいている。実際、火は見えない。ひとりの消防士が消防車から降りて、道路に面した店と店の奥にある建物へ侵入した。もうひとりの消防士はホースを伸ばし、他の消防士は車内で待機している。
 私は何もできないのに興味を持ってじろじろと観察するのは好きでないので、人の群れを掻き分けるように先へ進んだ。坂を上り、下る。その間に1台、また1台と消防車とすれ違う。その間に挟まれた一般車に乗る男性の困惑した顔に同情をした。飯田橋駅に戻るまでに計13台の緊急車両を見た。何があったか、結局分からない。事態が出来るだけ最小限で収まることを祈った。

 今年最後の講義が終わった。先生が熱と喉を痛めた状態で来た。この講義は運悪く大学の都合で1コマ減らされているので、休むわけにはいかないと言う。学生らは休講にしてくれていいのに!と小言を言った。案の定、教科書を読み、説明する先生の声がしんどそうで聞いてるだけでも自分が体調悪くなった気持ちがする。先生が不憫だったので、今日はいつもよりたくさん発言した。
 クラスメートが大きなバッグを持っていた。このまま実家に帰省するらしい。駅までの間、一緒に帰る。私は黙って笑ってるが、彼女は勝手にべらべら話すので面白い。彼女は出席よりもレポートを重視する講義だからと言って、14回中、8回欠席した。よっぽど自信があると思われる。

 ジッドを読み漁ったり、ベルニーニの作品集を見たり、聖書を眺めたり、アトリビュートを確認したり、とにかくキリスト教に塗れている。ジッドは私の趣味だが、あとは学校の課題であり、クリスマスとは何も関係が無い。ローマに行きたくなるから困る。

 友だちと花やしきに遊びに行ったり、友だちの朗読を聞きに行ったり、活発的に動いている。年末もいくつか予定があり、年明けにもいくつか予定がある。10月くらいから私はかなり外で遊ぶようになったと思う。2017年上半期はラブホテルとかしか行かなかったし。健全だ!精神も身体の具合もかなり良い。体が明らかに軽い。集中して物事に取り組める。これは素晴らしい。もう鬱は治ったかね。無理せずゆっくりゆっくりやっていく。自分を守る。

 

 

2017年12月18日

 こんばんは、だんごちゃんです。寒いね、サムになっちゃいそう。

 

 

note.mu

 

 「傘と包帯」3つ目が公開されました。今回も寄稿しまして、嬉し恥ずかしです。詩を発表する、詩を書くということにちょっとずつ慣れてきた感じがします。ありがたいことにいくつか感想も頂いて、心がほくほくです。やっぱりリアクションがあると嬉しいね。
 私の詩について頂いたコメントの内容がみんな違いました。でも、全部予想はしてました。面白いですね。万華鏡みたいな感じ?いくつかの色があって、読み手にとって近いものが見えるんですかね。
 詩の解説するとダサいからあまりしたくないけど、一言だけ。「とあるミュージアムにて」は朗読向きなのです。音というか、読むペースを私が与えてあげないと少し死ぬ。気が向いたらツイキャスでもしようかなあ。めんどくさいからいいや。
 書いたときは、自分の中では珍しい感じの良いやつ書けたー!と思うけど時間が経つとんにゃり、もっとうまくできたこれ。と思う。こればっかりは仕方無いにゃ。んんんっやっぱり自分の話してない?ダサいからやめよう。

 

 あああ、いいか、ダサくても。生きてるのがダサいし。

 

 さっき、就活サイトで適性診断?適職診断?をやってみたのだけど、私が価値を置くものは「快楽・冒険・芸術」って出てそんなの言われなくても知ってるんですけど^^;と思う。逆に重要視していないのは「安定・影響」。影響っていうのは決定権を持つとかそういう意味。そうですそうです、言われなくてもよく知ってます。だから、どこで働けばいいわけ?
 私は快楽死のリピーターでネバーエンディングアドベンチャーなのですよ。何度死んでも蘇りますからね、どこまでも憑いていきます。で、そのさ、詩を書くまたは文章を書く中でどこまで自分の内臓を詰め込めるかみたいな、私にとってはね、それしか私の持ち味無いし、持ち味、何、特徴?みたいな、そうなの。内臓剥き出しガールなのです。煮詰めた地獄を世に放つための訓練中。話があっち行ったりこっち行ったりしてる。
 えっと、だから、内臓にラッピングしてお届けしていきたいと考えているのですが、まあ、内臓なので綺麗にならないし汚いから羞恥心もあるし難しくてね、でもこう意図せず、意図せずに内臓の残り香が私の詩の中に閉じこもるときがある。分かり易く精液だの月経だの言ってるんじゃなくて、今回の詩みたいなものからそれを見つけてくれる人がいるのは幸せだ。だから、えっと、なんだこれ、あの、ラブレターになってしまった。はい。あなたですよ、これを読んでるあなたです。すきです。
 詩への冒瀆になってない?ごめん。あと、私だけだから。あの、そう。ごめんね。なんか、やっぱり激ダサい。余計なことってこういうことね。

 

 宣伝。140文字1話として「ポケット彼女」不定期連載中~。夢は四コマ漫画化。漫画になることを想定して書いているので、誰か漫画にしてください。雰囲気良い感じの漫画にしたら絶対バズって書籍化するから頼む。俺と一緒にこぐまのケーキ屋さんに続こう。グッズ出してひと儲けしようぜ。

 

 さっきバイトの面接してほしいんすけど、って求人出てたところに電話したら「いや~でも、仕事内容××ですし、交通費××しか出ませんからねえ~」って面接するの遠まわしに辞めさせられたウケる。たぶん、私以外にすでに面接する人がいっぱいいたんだろうけど、他に言い方なかったのか?どこでバイトしよっかな~。1dayインターンとか言うの応募した。あと掌編小説を公募に出した。スターウォーズをまだ見ていないので、見たという呟きを見る度にネタバレを踏まないようにミュートしてる、ごめん。早くカイロレンに萌えたい。

 

 想像以上に力が抜けた記事になってしまった。ふーむや。

2017年12月14日

 朝、目が覚めてカーテンを少し開けるとお月さまが顔を出す。にんまりと夜と朝の狭間に挨拶してお布団で数分、場合によっては1時間、ぬくもりを楽しむ。意を決して布団から飛び出して顔を洗いにいく。

 今日はトイレに行ったら「赤い染みのパンティと目があった」。そうだ、私生理が来る身体の所有者だったっけ。22歳にもなって自分の生理周期をうっかり失念していた。数日前の憂鬱もPMSの所為だったかもと思い、反省をする。生理が来るタイミングを把握していないと生活もままならないなんてまあ、面倒臭い身体だ。お腹が痛いから今日は自分を甘やかす。

 子宮が体内にあることについて絶望して泣いてしまったことがある。大げさである。子どもを孕むつもりはないし生理は面倒臭いから捨ててしまってもいい。初めての男に中出し強要された女の気持ちをブログに書こうと思ったけどきついからやめた。今にして思えばただのプレイだったのかもしれないが、中出しされて子どもが出来ちゃったらひとりで育ててねって言われて、つらかったな。自分の子どもを放っておいて気にならないんだへえ、自分が散々生きてきて嫌なことあったくせに生殖はしたいんだ、へえ、きもちわるいと思った。本能とか生きた証とかそういうこと言われてもよくわからないし。不幸を生むだけなのに。ただ私は快楽の海に身を委ねて穏やかに浮んでみたりバタ足してじゃぶじゃぶ遊んでみたり深く潜ってその広大さと呼吸のない世界に恐怖と感動を味わったりしたいだけなのに。

 脳みそが働かないからおわり。皮膚がぴりぴりする。

 

追記

何が嫌なのかわかった。私はひとりが嫌なのだ。快楽を感じるのも地獄に行くのもあなたが一緒がいいよ。なんで私だけ堕落させようとするの?私をゴミにして平気で日常生活を送ろうとするの?子どもを作るなら二人で頭悩まして育てたいし、死ぬなら一緒に逝ってくれなきゃやあよ。そういうこと。ああ、本当に嫌だ。ひとりは嫌だ。つまらない。二人よりも多いのはもっと嫌だ。私以外に意識を向けないで。二人がいいよ。二人で二人だけの世界で空気が尽きるまで抱きあっていようね。

2017年12月10日

 学校での用事を済ませ、書店へ向かった。外は演説だかデモだが分からないが拡声器で音が割れた男の怒鳴り声が聞こえる。パトカーのサイレンも響き渡り騒々しい。
 最近節約をしていたため、本を購入していなかった。今日は本を買いたい気分だった。何でもいい、書店の本棚を眺めて欲しかったものか気になるものを選ぶ。まず雑誌の棚へ行く。「公募ガイド」を手に取る。文章書いて評価されればお小遣いが貰えるということに先週気付いた。そして世の中にはいろんな種類の文章を求めている人がいる。どこかに私の言葉も必要とされるといいな。どんどん賞金稼ぎをしてやろうと思う。次に文芸雑誌を一通り見る。現在どんな文章を書く人間がいるのか、どんな本が受けているのか調査しようと思い、ひとつ欲しかったのだが、想像以上に文芸雑誌が刊行されており選びあぐねる。(おすすめがあったら教えてください)あと単純にちょっと高い。貧乏学生には複数買えない。
 Web小説(詩・短歌)投稿サイトでも思ったことだ。いろんなものが増え過ぎて外野はよく分からない。実際に読んで判断するべきなのだろうが、読む作業は面倒臭い。絵を見るよりうんと面倒臭い!文芸が流行らない理由はこの面倒臭さにあると思う。文章を読むことはただでさえ面倒臭いのに、雑誌やサイトがたくさんあって何を読んだらいいのか分からない。面倒臭い。どうにかならないものか。ちなみに私が星空文庫を利用している理由は、星空文庫は作品の倉庫であり、SNSではないからだ。SNSと作品置き場が一体化しているサイト、いいねを押したり他人の作品に感想を書いてポイント貯めたり、そういうのを煩わしいと感じてしまう。多くの人は目に見える読者の存在が必要なのだろうな。
 単行本の棚を見る。小説がほしい。が、やはりここでも迷子になってしまった。何を読んだらいいのかよく分からず、題名から惹かれるものもなく、今日は運命の出会いはないかなと諦め始める。そしたら『回転ドアは、順番に』を発見。欲しかったやつだ!と棚から取ると、ピンクのカバーに「あなたは今日、誰と恋に落ちますか?」というコピーが赤字で書かれていた。思わず「ださい」と呟いてしまう。どの層に向けたカバーなんだろうか。分からない。この仕様のせいで購入を辞める人もいるだろうと少し思いながらも、短歌好きは東直子×穂村弘というだけで買うからこれでいいのかなとも思う。少女マンガが好きで恋愛モノしか読まない女性には響くのかもしれない。『方丈記』は講義で使うため。20代を超えてようやく日本の古典作品の魅力に気付いた。もっと早く知りたかったな。古典も少しずつ読んでいきたい。できれば漢詩も……。
 近くのコーヒーショップに入り、さっそく購入したものを開く。「公募ガイド」には文芸雑誌の新人賞などの応募要項も記載されていた。4万字。これはおおよその最低ラインだと思われる。私にとっては途方もない数だ。4万字も今まで書いたことがない。100を超えた私のブログ記事を集めれば4万字を確実に満たすはずだ。だが、ひとつの物語を描くとなるとうまく想像できない。私には書けるのだろうか。ここまで考えて私はひとり赤面する。何を考えているのだろう。別に小説家にになりたいわけではない。根本的に野心が欠落している。書いたところで何年も真面目に勉強されている方には確実に劣るわけで、だったら公募送ってお小遣いを狙っていく方が性に合っているかな。思考が逃げる。逃げる。私はだんごむし意気地なし。言い訳がほしい状態なのだと思う。最低。
 『回転ドアは、順番に』をざっと読む。気になる短歌、気になる言葉が次々に現れる。でもやっぱり私は「隕石で手をあたためていましたがこぼれてしまうこれはなんなの」「隕石のひかりまみれの手で抱けばきみはささやくこれはなんなの」が好きだなあ。これはなんなの。これはなんなの。これはなんなの。ってぐるぐる駆け巡る。そうなの、よくわからないの。こぼれていく、ひかりまみれのこれはなんなの。あと「俺の熱 俺のうわごと 俺の夢 サンダーバード全機不時着」も好きだな。かわいい。
 この短歌集はメールを送り合うことで作られたとか。私は深く納得した。皆さんは気になる人、恋人とメールでやりとりしたことがありますか?LINEのような事務的な連絡や上っ面のペッティングではない、言葉と言葉が絡み合う経験をしたことがありますか?あれはどんな肉体的接触よりも甘美で危険です。相手の感情が語と語の隙間から熱を持って伝わってくる。私の中がかき混ぜられる。言葉によって変形していく。生まれた化学反応をまた言葉にして送る。その繰り返しで、相手の感覚が急速に自分の身体に吸収されて、見る見る二人の関係を加速させてしまう。文字が並んでいるだけなのにくすぐったい場所を触られているような、でも嫌じゃない、気持ち良い、そんなメール。『回転ドアは、順番に』がこんなにも官能的で読み手の気持ちを弄ぶのはメールの中に生まれる淫靡な空気が鮮度を保って存在しているからだろうな。何度でも読み返したい好きな本が増えて嬉しい。
 余談。友だちに興奮気味に「この短歌集読んでみて!」と手渡したら「うーん、馴染みの無いかんじ……」とむぐむぐ言われたので世間の声はそんなものですわなと思いました。やっぱり文学は面倒臭いんだよ!!
 
 18時半。新宿で友だちと待ち合わせて映画館へ行く。ずっと気になっていた『パーティで女の子に話しかけるには』を観た。もう、最高。最高だ。大好き!何度でも観たい。とにかくザン役エル・ファニングが可愛い。宇宙の宝。私も彼女に口の中にゲロかけられたい。エンとザンがステージで「eat me alive」を歌うシーンでテンション上がって私も映画の中に入って飛び跳ねたりシャウトしたりしたかった!音楽と映像が超クールで頭クラクラになれるし、二人がデートするシーンは胸のときめきが止まらないし、パンクvs宇宙人の構図は意味不明で激アツ。観終わった後にすごく元気になれる映画だった。私はパンク音楽については何も知らないけれど、映画で使われた曲はどれも好きだったな。パンフレットの中に「パンク入門」のコーナーがあるので、そこで紹介されている曲を聞いてみたいと思った。ニコールキッドマンが演じるボディシーアがパンクのことを「ブルースの最終形態」と答えた台詞が印象的だった。
 
 明日も映画を観に行くらしい。映画ばかり観てないで本も読まねば。今は永井荷風せんせーの本を読んでいる最中。2018年は読書強化月間にする。どうせ卒論書かないといけないから死ぬほど本読まなきゃいけないのだけども。今読みたい本はウェゲナー『大陸と海洋の起源』1915年に大陸移動説を唱えた本。大陸が移動していることは今では当たり前に知られているけれど大陸が動く原動力・メカニズムが理解されたのは割と最近、戦後のことらしい。ウェゲナーが生きていた頃は、大陸が動くなんて発想がまず変な奴だと思われるに違いない。気候学者であるウェゲナーが丁寧にデータを集めて移動説を唱えたものの、メカニズムが分からないために夢物語だと言われていたようだ。世界の常識を覆す主張は胸が躍る。17世紀、科学革命の話も楽しいよね。世の中には私の知らない偉大なる発見者がいる、その冒険譚を知るのが大好きなんだ。最近だと大野晋『日本語の源流を求めて』を読んでどきどきした。いや、正直言って彼の説がどこまで正当性があるか疑いの余地は十分にあるのだが主張としてかなり面白い。日本語がどこから来たのかについて興味がある人はぜひ。でも他の同系統の本も一緒に読んだ方がよい。

 はい、これで3200字。余談もありつつ、日記終わり。よく読み、よく書き、よく観て、よく聞き、よく考えていきましょう!おしまい。

 

 

2017年12月9日

 TLのんびり見てたらにゃんこスターアンゴラ村長をdisるツイートを見て嫌な気持ちになったよ。ブスだとか化粧や身だしなみをしてなくて不潔だとさ。だんごちゃんはメイクは男女関わらずやりたい人がやればいいし、やりたくない人はやらなくていいと思ってるよ。ネイルもそうだし、ハイヒールとかスカートも早く男女関わらずやりたい人がやり、やりたくない人はやらない世界になってほしいよ。
 それに「女なのにメイクしてないとかやばい」「女はやはりメイクしなきゃだめだよ」みたいな内容の批判にはげんなりだよ。それを言うのが女だってところがまた最低だよ。女が女を呪縛している限りは女は会社でお茶汲みし続けることになるわな。「女性のいれたお茶は美味しいなあ」って言われて喜んでろよくそがよ。犯すぞ。
 てか、そういうこと言ってる女性って多分今まで自分がブスだと言われた経験がある人だと思うんだよね。ブスだって言われるから認められたくて自分に高いハードルを化して綺麗になろうと努力している人。綺麗になるのはいいんだけど、努力せずに「かわいい」って言われる女性を見ると貶したくなる精神はあまりにブス。だんごちゃんだって可愛いって思われたいしブスだと思われたくないから気持ちはわかるけど、気持ちがわかるからこそあまり見た目に関してブスとか言いたくないよね。うーん。なんかこういうこと言ってるのもブスなんだろな。やだなあやめよ。超絶かわいい大天使だんごちゃん目指してるんで……。

 SWの新作早く見たいな~。