情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2017年11月10日

こんばんは。だんごちゃんです。
今日は珍しく読みやすさを重視して書きます。
私はライターなのよ!と自分に言い聞かせてがんばります。

 

 

 

Linked Horizon Live Tour 2017『進撃の軌跡』の最終公演へ行ってきました。
場所はカルッツ川崎。川崎駅から徒歩15分ほどのところにあり、約2000人を収容できるホールです。
川崎は9日と10日の2Daysだったのですが、私は10日のみ参加。

 

▼セットリスト

二ヶ月後の君へ

MC

もしこの壁の中が一軒の家だとしたら
紅蓮の弓矢
14文字の伝言
紅蓮の座標
最期の戦果

MC

神の御業

MC

自由の翼
双翼のヒカリ
自由の代償
彼女は冷たい棺の中で

MC

心臓を捧げよ!

MC

EN1.DJRevoコーナー二ヶ月後の君へ~ギターあげあげミックス

MC

EN2.ハジマリのクロニクル

MC

EN3.神話

MC

EN4.神の光

メンバー紹介

EN5.青春は花火のように

MC

心臓を捧げよ!カラオケ

 

 

このライブツアーは7月から始まり、海外公演を含めて34公演行われました。
Sound Horizon(以下、サンホラ)でもLinked Horizon(以下、リンホラ)でも
この規模のツアーは初めての試みであり、両グループの主宰者であるRevoさんもここまで力を持つようになったのかとかなり感慨深く思いました。
一方で、このツアーを無事完走できるのか、地方のホールにどれだか客を呼べるのか、一ファンとして不安もありました。

私は4回参加しました。国際フォーラム、新潟テルサ、八王子オリンパスホール、そして川崎です。どの回も大切な思い出がたくさんできました。

ツアーが始まって2回目の国際フォーラムでは、まだ緊張感のあるきっちりしたライブでした。もちろんクオリティーは高い。リンホラを初めて聴く人や『進撃の巨人』ファンなど「はじめましてのお客さん」に対する配慮をしていました。敷居を下げて新規開拓に意欲的である様がよく見てとれたのが印象的でした。

ゲストに 内藤貴司さん率いるホルンセクションがきていました。リンホラは代表曲「紅蓮の弓矢」でもホルンのグリッサンドが効果的に用いられており、重要なパートです。
そんな彼らの音が直に身体に響くことは大変貴重なことでした。

 

地方公演としては初回だった新潟。平日だったこともあり、やはりチケットの売れ行きはよかったとは言い難く、お客さんは15列以降はいませんでした。
この後も色んな地方をリンホラは回りましたが、場所によっては新潟と同じ程度だったようです。
地方の厳しさを思い知りました。

 

だからと言って、内容が悪いなんてことは一切ありません。
演者の皆さんはむしろ全てのお客さんが近くにいることを楽しんでいるようでした。
私個人としてもこんな近くでライブを観たのは初めてでした。かなり興奮し、その日の夜は眠れなくなるほどでした。
福永実咲さんのクールな歌声で歌われた「澪音の世界」で定番コール&レスポンス「サーンホラーイ!」を叫べたのがとても気持ち良かった!

さらに新潟公演では素晴らしいことに気付きました。
今回のライブツアーでははじめのMCでRevoさんがリンホラのライブに初めて来た人を会場に尋ねることが慣例となっていました。その質問に対して新潟公演は来場者の半分くらいが挙手されたのです。地方に回る意味がちゃんとありました。
そしてRevoさんの音楽が着実に広まっているのだと嬉しく思いました。

 

八王子ではスペシャルゲストにサッシャさんが来ていました。
サッシャさんが舞台に立ってドイツ語で語る……。
音楽じゃないし音源でいいんじゃない?と思われてしまいそうですが、実際にサッシャさんがいるのといないのとでは舞台の重みが違います。
パワフルなサウンドに負けない存在感を放つサッシャさんはさすがでした。またサンホラに参加してほしいな。

 

私にとって八王子はとても強い予感を覚えた公演でした。
舞台を重ねてきて八王子は前半戦のラスト。
セトリはアンコール以外は固定ですが、歌姫たちの歌が国フォで聞いたものと全く異なっていたのです。良い意味で!
「Revoさんの歌をお借りして歌う」姿から「Revoさんの歌を自分のものにして歌う」姿に変化していました。
魂の乗せ方が違う、曲の理解度が深まっている、歌声がさらに遠くに届く。
ぞくぞくしました。今がこの完成度ならば、最終公演はとんでもないことが起きる。川崎に這ってでも行かなくてはいけない!そう思いました。

前置きが長くなりました。そして、本日川崎最終日。


私は初めから最後まで感動で胸がいっぱいになり、常に泣いていました!笑


まず、RevoさんがMCにて
「今まではみんなを楽しませることを考えてきましたが、今日は一旦忘れて、僕が楽しみます!」という宣言をしました。
私はこの言葉にすっごく心を打たれて、滝のように涙が出てしまいました。
と、言うのもRevoさんは本当に音楽を大切にしていらっしゃる方で、舞台の完成度を上げてファンを喜ばせ、商業的にも成功させるということへの意識が高い。
その犠牲として自分自身のことを蔑ろにしているように見えていたからです。

 

Revoさんは人前に出てパフォーマンスすることはちゃんと楽しんでやっているのだろうか?
いつも孤独の苦しみに苛まれているのではないか?
私たちの応援はちゃんと届いているのだろうか?
ファンのエゴだとしてもどうしても心配や不安が付きまといました。

Revoさんもまた、ファンは僕の音楽を理解しているのだろうか?
どうしたらもっと顧客を増やせるのだろうか?
理想の音楽を作るにはどうしたらいいのだろうか?
といった不安に襲われていたと思われます。それは今までのライブでのMCや雑誌のインタビューなどの言葉尻に滲み出ていました。
ファンとRevoさんの間には、上記のような不安が深い溝となって存在していました。

その溝は年々と狭まっていました。ここ数年、急激に縮まり始めたと思います。
そして今日の「楽しむ」宣言でその溝はすっきり無くなったのです!確かに、あの瞬間、仮にあの瞬間だけだとしても、川崎ではファンもRevoさんもしっかり音楽で繋がっていました。私はそう言いたい。
作り笑いではない、晴々とした表情のRevoさんが舞台に立っていました。

今日はゲストに木場義則さん率いるクワイヤが来ていました。
彼らの歌声から始まる「紅蓮の弓矢」の迫力は素晴らしかった。今まで聞いてきた「紅蓮の弓矢」の中で一番かっこよかったです。Revoさんの歌声もイキイキとしており、終始かっこよくて悶えました。

「神の御業」も恍惚と夢想的に歌い上げて下さり、思わず私の魂が身体から出ていくところでした。生歌ってこんなにも力があるのですね。

何よりアンコールでまさか「神の光」をうたってくださるとは!
嬉しかった。人生でこんな素晴らしい環境で「神の光」を聞くことができるなんて思いもしなかった。『Moira』のサウンドの美しさが際立つ曲ですから、このまま死んでしまいたいと思うほど幸せでした。

 

今まで席の関係であまり見えていなかったものが今日は3階でしたので舞台全体がはっきり見えました。

「自由の代償」でドラムの淳士さんが観客を煽る煽る!笑。
超かっこいいんですよこれが!!挑発的で興奮している様がこちらにも伝わってきました。そんなドコドコ叩く姿に完全にノックアウトしてしまい、頭を振って楽しんでしまいました。首痛い。

「ハジマリのクロニクル」ではヴァイオリンソロパートにて弦一徹アニキが弓を動かし、カメルーン真希さんがヴァイオリンを持って指を動かすという二人羽織のような恐ろしい技を披露して下さいました。そんなふざけた状況で美しいメロディーを奏でているとはにわかに信じ難く目を疑いました笑。

この席になってようやく「双翼のヒカリ」でダンサーの動きをはっきり見ることが出来ました。4人のダンサーが白い翼と黒い翼を表現します。死にいく兵士の切なさが全身で演じられており、ダンスだけを見ていても涙が出てくるほど感動しました。

本編最終曲である「心臓を捧げよ!」では会場のボルテージもマックスでした。
Revoさんの熱い歌声と全員で振り付けをしてサビを歌う気持ちよさ、楽器隊ソロパートの贅沢な時間、そして大サビに行く流れ!!まさに胸熱感ですよ。

この曲書いたRevoさんは天才だし、この曲を最高に演奏し歌い踊る演者の皆さんも最高で、ステージを作るスタッフさんも感謝でいっぱいです。
何よりもこの会場の空気を作るファンの熱さ、一体感から全員がリンホラの曲を楽しんでいるのだという事実が伝わってきました。

全国にツアーに行き、様々なことを経験した中で生まれた最高の音楽でした。CDにもDVDにも収録できないライブ、しかも長いツアーだったからこそ生まれた音楽でした。
これだから私はライブにまた足を運びたくなってしまう。きっと私以外のファンもまたライブに来る。こんな凄い時間を味わってしまったら、また欲してしまう!!

 

青春は花火のように」に至るまであっという間に時は過ぎていきました。この楽曲は学園祭のような楽しい曲です。毎回この曲を聞いて腕を振って、ああ楽しかったなあと思いながら「心臓を捧げよ!」のカラオケで〆るのが定番。
いつものように「楽しかったなあ」という爽やかな気持ちもありましたが、今回はこの会場から離れたくない、まだここにいたいよ!と切なくなってしまいました。Revoさんが舞台からはけていく姿が寂しく思えてしまい、また涙、涙……。それだけ、良い公演だったのです。
また私たちは巡りあうと信じて心臓を捧げました。大きな声でありがとう!と叫びました。

 

と、まあ書きたいことは尽きないのですが、とにかく楽しくて間違いなくリンホラが今できる最高のライブだったのではないかと思います。本当は全曲レビューしようと思ったのですが、あまりに長いのでごめんなさい。汗。
西山アニキの見事なキックとか、あっちゃんの朝夜ベースと「俺の心臓は右ですが何か?」とか、カルライルゼペトラアニの感情の憑依の仕方が凄かったとか、全通したYUKIギャとかそういう細かいファンが嬉しい部分はツイッターで検索して頂けるとたくさん出てきます。すいません……。

しかし、2時間半を予定しているライブがまさか3時間半に伸びるとは流石にびっくりしたなあ。笑。(MCが長かった)


Revoさんはいつも最新が最高でかっこよいのです。『進撃の軌跡』の銀盤としての完成度の高さに度肝を抜かれましたが、ライブでもこのような想像を超えた体験を出来るとは、思っていなくて良い意味で裏切られました。

サンホラ・リンホラは進化し続ける最高のエンターテイメント集団なのです!!

これでツアーはおしまいですが、実は追加公演として1月13、14日に「Linked Horizon Live Tour『進撃の軌跡』総員集結 凱旋公演」が行われます。
料金は1万2000円と少々高めなのですが、今回レコーディングに加わったほとんどのメンバーが舞台に乗るという未だかつてないほど豪華なライブになります。

もし、リンホラってそんなすごいの?とか進撃の巨人好きだよ!って方は気軽にチケットを買って頂きたいなあと思います。
ライブはハードル高いよ!って方はCDを聞いてみてください。
(音源はようつべにあるっぽい?けど、CDじゃないと100%リンホラの楽しさが味わえないのでCDをおすすめします。)

 

▼リンホラのサイト

shingeki.linked-horizon.com

 

▼リンホラのライブの様子

Linked Horizon Live Tour 2017『進撃の軌跡』7/8ライブ映像 - YouTube

 

Linked Horizon Live Tour 2017『進撃の軌跡』ライブ映像 第2弾 - YouTube

 

Linked Horizon Live Tour 2017『進撃の軌跡』ライブ映像 第3弾 - YouTube

 

以上、リンホラライブツアー全体の感想を交えつつ、川崎レポでした。

このブログは普段の内容がグロテスクだからサンホラの話題を少なめにしていたのですが、あまりに素晴らしいライブだったために記録して後世に残さなければいけないという責任感に突き動かされて書きました。
知らない人に伝えるという目的だったのに、最終的にサンホラ信者乙と言われてしまうような書き方になってしまった……。

 ライブ映像は3本ありますが、3本目が凱旋公演を意識して作られているのでリンホラというグループがどれほど大きいのか伝わると思います。良ければご覧ください。

 

 

では、またね。