情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2020年3月12日

今日は変な1日だった。はじまりこそは順調だったのだ。

 

天気予報を見たら最高気温が16度で、春がきたと嬉しくなって最近買ったばかりの白い薄手のアウターを羽織り、知り合いのおさがりのスカートを着た。知り合い、と言ってももう二度と会うことはない人、もう顔を忘れた人、名前と奇行だけが記憶に残っている。(みんなはまだ彼女のこと覚えていますか?)初めて履いたスカートだけど、体にぴったり合った。腰回りをきゅっと締め付けて、丈感もよい。スタイルがよく見える。出勤の途中、春の装いをしているのは私一人だけだった。皆、まだマフラーをしていたりコートを着ていた。暗い色の服装の人々の中で白の私がよく映えて、ドラマの主人公にでもなった気分だった。午前中はバタバタと仕事が忙しく、あっという間にお昼になった。私はバッグを持って、会社の近所の本屋さんへ行く。久し振りの書店は気分が上がり、あれもこれも読みたくなった。1冊だけ購入して、スーパーでガパオライスのお弁当を買って会社で食べた。

こんな調子でお昼過ぎまでは良かった。

お昼過ぎくらいからズキズキと頭が痛む瞬間があった。定時まであと10分のところで、突然ひどい動悸に襲われる。地震を疑うほど世界が揺れて、物を見る限り揺れているのは私だけのようで、これはやばいと思い、席を立って休憩スペースでしばらく休んだ。同期に何してるの?と声をかけられて、体調が悪い、死ぬかもしれないと伝えた。同期は私の大げさな表現に笑いながらも水分取ってねと言ってくれた。でも、本当に死ぬかもしれないと思ったのだ。時代が違ったならば、私は巫女になれただろう。動悸と眩暈に襲われたとき、私は直感的に「何か、ひどく恐ろしいことが起きる」と感じ取った。火事か、親しい人の死か、天災か。(直感は外れ、いつもと同じ時間が過ぎている)

心臓にちょっとした病気を持っているのでそれが原因だと思うけどねえ。どの程度で病院に行くべきかわからないなあ。発作がなければほっといていいと言われている。今日のは発作だったのか?

体調が落ち着いたので自分の席に戻り、メールを確認すると大量の仕事が増えていた。こりゃまずいなあと思い、残業をして帰る。明日も残業が必要かもしれない。うーん。がんばります。家に帰って、シャワーを浴びていると電気がチカチカとして、すごく怖く感じてしまいシャワーを中断する。明日は入れるかな。幽霊的なものが苦手なんだよ。

なんだか嫌なことが続きます。気の持ちようですが、こんなの……。体調だけは不安ですね。今後も動悸がひどいようだと上司に相談する必要が出てくるなあ。

 

突然だけど、自分の会社の好きなところと嫌いなところを発表するね。

 

■好きなところ

 ・私服OK

 ・遅刻しても早退しても有給取ってもやることやっていれば咎められない

 ・上下関係がかなりゆるい

 

■嫌いなところ

 ・全体的に知識不足で仕事に支障をきたしている

 ・リーダーがいない

  ※肩書としてのリーダーはいますが、リーダーシップをとれる人がいない

 ・教育する気がない

 ・給料が安い!

 

部屋に引きこもってひたすら本を読みたいよお~

 

2020年3月8日

2週間まともに掃除、片付けをしていないので部屋がまた散らかってしまった。家事をするのは生活にゆとりがないと難しく、最近の私は余裕がない。軸がぶれてぶれてぶれている。

バス停で彼を見送った後、「ああ、終わってしまったなあ」と思う。何が。彼と私の関係性はまだ続くだろうけれど、二人で過ごした楽しい週末が終わったことが、とてつもなく大きな別れに感じたのだった。喪失感や孤独とはまた違った、区切りのような感情。電車の終点で降りたときの侘しさ。また新しい電車に乗らないと次の場所にはたどり着けない。上手く言い表せないけれどそんな感じ。

彼と一緒に過ごすことで軸が整う。目指すべき方向を思い出させてくれる。それでも明日になったら私は会社員として忙しなく慌ただしく時間を殺していく。だんだんと心が乾いていく。そして、ずれていく。分からなくなる。調子が落ちる。毎日帰ってきて泣く。1年間そんな日々を繰り返している。

会社の飲み会がある。上司のおごりだからありがたく頂戴するけれど、お酒を飲んで楽しくなって仲良くなった風に勘違いして同じ時間を共有して絆を深めた気がして、距離を縮めてしまうなんて過ちをしないように気を配る。こんなことで浮かれてしまってはだめだと本当に強く思う。酒はなあなあにさせてしまう。

ツイッターを見ないのはとても良い感じがする。ずっとツイ廃だったし、何回かツイ禁やってるけど続いた試しがない。今回は長くツイッター断ちできるといいな。

飢餓感からツイッターをやって、人に会って、傷ついて傷つけて、そのたびに文章にして、いろんなことを考えて、本を読んで、ひとりで泣いて、人前でも泣いて、感情が揺れるままに動いて生きてきたけど、なんかそういうことがもう全部過去になったんだなて、ようやくわかってきて、いや、分かっていたんだけどどこか「まだ何かあるぞ」と期待していたの、それさえももう終わって、あとは静かに好きなものや人を愛することだけに時間を使いたいなとかそんなね、ことを思ってしまった。

あるべき姿に戻っていく。そうせざるを得ない形に成る。無理は続かず、嫌なことは遠ざかり、望むとも望まざるとも、そうせざるを得ない形にまとまっていく。今、私の人生はその形に徐々にまとまっていっているのではないかと感じる。

あなたのことも、あなたのことも、あなたのことも、ずっと好きだよ。

それが私の在り方。

 

2020年3月4日

こんばんは、だんごちゃんです。今日は急に思い立って、髪の毛を切りに行きました。さっぱりしました。

 

なんだか時間がありません。お金もありません。3月に入ってからバタバタし続けています。情緒もバタバタしており、恋人に迷惑をかけまくっています。ごめん。

 

テレビの情報量に耐えられないのでテレビを持たない暮らしをしているのですけど、今度はツイッターの情報量に耐えられなくなり、ツイッターを見ない暮らしを始めました。とは言え、だんごちゃんのアカウントを使用してないだけでリアル名のアカウントは観てるんですけどね。リア垢はリアルの人間と繋がるためのアカウントではあるものの、リアルの人間関係こそ目に入ると疲れるので全員ミュートして穏やかなツイートしかしないツイッタラーだけのツイートだけが目に入るようにTL構築しているので安心安全に見られるのです。(笑)ミュートしている人たちはリストに入れて気が向いたときだけ見る。

 

携帯電話の充電をサボって、ほとんど電池がない状態で美容院に行ったので雑誌を読んでいました。こういう一人でのんびりする時間を最近作れてなかったなと反省しました。バタバタはよくない。バタバタと縁を切って、自分らしく暮らせるようにいろいろ調整していきたい。

 

恋人のことが最近ますます好きだ。何かあったわけではないが、理由もなく好き度が増している。こんなに熱中していたら一瞬で冷めるんじゃないかと1年前に不安に思っていたのに、それから1年間上り調子で彼氏のことが好きだよ。どうなっているんですか?

 

 

2020年3月2日

彼の白い肌にはナメクジがよく似合った。
ぬめぬめとした粘液の跡を残して彼の体を自由に動くナメクジ、ナメクジが体を這うたびに彼はくすぐったそうにお腹の真ん中あたりをびくびくとさせる。気持ちが悪いよ、寒いよ、もうやめようと彼はしきりに私に訴えたがすべて無視した。彼はナメクジが触れないから払い除けることもできず、苦しげにびくびくとして横たわっていた。ナメクジが彼の鎖骨を登り、首、そして頬にまで触手を伸ばした、彼は体を硬直させて弱々しく叫ぶ。私に助けを求める。もうすぐナメクジは彼の唇へ触れようとする。私は体の奥が官能に満ちてじわっと熱く火照った。

☆☆☆

雨の日の帰り道に時折ナメクジと遭遇する。彼の傘に入れてもらい、腕を組んで歩いているとナメクジが私たちを見つめているのである。彼はナメクジを強く嫌悪していた。ナメクジの造形が気に入らないのだという。カタツムリは可愛い、ナメクジは気持ち悪い。彼の中ではそういう区分がなされていた。私はナメクジなどどうでもよく、ナメクジを「気持ち悪い」と言う彼の表情や声に魅了されていた。私はこの雨の中、場違いなほどに欲情にしてしまったのだ。彼は心底嫌いなものへ、このような顔をするのか。初めて知る彼の一面にナメクジに嫉妬するほどであった。

その日から、彼の裸体をよく見るようになった。彼の体はほっそりとしてどこか女性的な曲線を持つ美しい体だった。大好きな体。ずっと触れていたい。そう、ここのあばらのラインに彼の大嫌いなナメクジがいたら、きっともっと美しいに違いなかった。自分の指をナメクジに見立てて、彼の腹部を撫でる。

吐息が漏れる。濡れる。欲する。……足りない。

☆☆☆

ナメクジを彼の顔から降ろしてあげた。彼は今にも泣きそうに怯えた表情をしていた。私を恨めしそうに睨んだ。私はごめんねと彼に謝って、お詫びに手に持っていたナメクジをその場で握りつぶした。彼は悲鳴をあげた。ナメクジだった何かが私の手のひらにべっとりとこびりついて、異臭を放つ。彼の私の見る目が気持ちよかった。彼は明らかに私を軽蔑していた。鋭い視線がとてもとても気持ちよかったから、私は手のひらについたナメクジを彼の体に塗ってあげた。彼は怒り狂って、初めて私のことを強く殴った。我を忘れて殴った。口の中が鉄の味になり、目の前がちかちかとして、私はそのまま倒れて意識が飛んだ。

☆☆☆

彼が私の顔面を力任せに殴るから、私の自慢の高い鼻はもう二度とまっすぐにはならないらしい。彼が何を言ったのか知らないけれど、腫物を触るように医者は私と話した。看護師は私と目をあわせようともしない。なぜか二度と彼と会うことはできないらしい。

外は雨が降っていた。ナメクジが彼の目の前に現れたらいいと思った。

 

 

2020年3月2日

だんごちゃんは泣いていました。ずっと泣いていました。何が悲しくて泣いているのかも分からず、声をあげて泣いていました。うわんうわんと喉が枯れるほど泣きました。目はぱんぱんに腫れています。悲しくて悲しくて涙が止まらないのです。ごはんを食べることも、ねむることもできず、ただずっと泣き続けています。

だんごちゃんは泣いていました。目をゴシゴシと拭うと目の前に少女が現れました。少女は一輪の花を持っていました。笑顔でした。そして言いました。

「だんごちゃん、あいしているよ」

少女はだんごちゃんに花を手渡して、どこかへ立ち去りました。だんごちゃんがあっけにとられている間もなく、すぐに白い髭を生やした老人がやってきました。

「だんごちゃん、あいしているよ」

老人もだんごちゃんに花を渡しました。気づくと、だんごちゃんの周りにはたくさんの人が集まっていました。そして花を持っていました。

「だんごちゃん、あいしているよ」

「だんごちゃん、あいしているよ」

「だんごちゃん、あいしているよ」

みんなそうして花をだんごちゃんに手向けるのです。地球に住むすべての人がだんごちゃんの許に訪れました。だんごちゃんはたくさんの花に囲まれてうれしそう。涙も止まり、だんごちゃんに笑顔が戻ってきたのです。

夢見心地のだんごちゃんのところに、最後の一人がやってきました。その人はよく知っている人でした。かつてあいした人でした。

「ななこ、もう大丈夫だよ」

彼はそういって、だんごちゃんを抱き締めました。

だんごちゃんは暖かい腕に蕩けて消えていきました。

 

おしまい

 

2020年3月1日

「キスがしたい」と彼に耳打ちをした。彼は「それは困りましたねえ」と笑って言った。ここは彼の家のリビングで、私たち以外にも人がいるからキスはできない。キスができなくても私は彼と二人で話していることが幸せだった。みんながいる中で、キスがしたい気持ちをこっそりと打ち明けて、二人だけの秘密の暖かい時間を共有できたらよかった。すごく幸せだった。

けど、彼はその後すぐに他の人に交じってゲームを始めたのだった。あー、と声が漏れそうになる。プレゼントを渡す相手が遠くに行ってしまって、手に持っているプレゼントをどうしていいか分からず混乱した。渡したと思っていたのに、どうやら私の気持ちは受け取られていなかったのだ。
キスがしたい女を置いてゲームができるのかとちょっと怒る。私だけ舞い上がってたと反省する。最後にひとりぽっちにされて寂しく思う。

確かに私は自分で持ってきた本を読んでいて、彼と喋らない時間もあったけど、隣にいてほしかった。同じ時間を共有したかった。幸せな気持ちが一気に引いて、胸の中がざらざらし始める。

あまりに悲しくて、彼じゃない人が私の隣に座ったら、その人にキスをしようと思った。誰も来なかったけど。
泣きたかったけれど我慢した。大人だから我慢ができる。その場で喚いて怒りたかった。我慢した。ゲームをしている彼の胸倉を掴んで無理やりキスをしたかった。だけど、我慢した。自分の感情よりも場の空気を乱さないことを選べてしまう。大人だから。私は本当に大人になりたくない。
少ししたらまた隣に戻ってくるだろうと、本に書かれた言葉を撫でて心を鎮めようとしても、どんどん悲しみに襲われて耐えられなかった。
「これが私の独占欲(支配欲)か」とどこか冷静な自分が自分を分析していた。
私は、彼が私に夢中であってほしかった。私が彼に夢中であるのと同等の熱量で、私の隣にいたいと思ってほしかった。その彼はゲームをやりながらみんなと一緒に笑っている。
好きな人形でおままごとをしていたはずなのに、人形は勝手に私のおままごとの世界を抜けて、違う人とおままごとをはじめてしまったような、そういう子どものような不愉快さ。彼と同じ思いになれたと勘違いして、私は孤独だったと知る。

私が泣きそうになりながら本を読んでいる間も、彼はみんなと一緒にゲームをして楽しそうで、私なんかと一緒にいるときより楽しそうで、私はみんなと違って一緒に住んでいないからわざわざ会いに来ないと会えないわけで、それなのに、とか、心の中で愚痴が止まらなくてリビングに居られなくなり、黙って彼の部屋に逃げ込んで、彼の布団に包まって泣いた。
構ってもらえなくていじけてしまったみたいで恥ずかしかった。自分が幼稚だと思う。
狭い部屋で二人で肩を並べて座って、外に出る扉の鍵を締めて、鍵は飲み込んで、もう二度と外に出られない、二人きりで誰にも何にも邪魔されずに時が過ぎていくのを楽しむ、彼の布団の中でそんな妄想をした。
私は少しのことでもすごく楽しくなれる。ちょっとのことでもすごく悲しくなってしまう。感情の起伏が激しいねえと彼に言われる。

今日のことはもう彼に不満を打ち明けて、ごめんねって言ったり言ってもらったりしたけどまだモヤモヤとしていて、悲しい。私はどうしようもない。

2020年2月23日

こんばんは~。だんごむしのだんごちゃんだよ。

 

ドラッグストアの店内BGMでaikoの聞いたことのない曲が流れていて、新曲を出したことを知った。⇒ https://youtu.be/LbD16Jv4HTc

次に流れてきたのはOfficial髭男dismだった。恋人がマクドナルドにいたらずっとOfficial髭男dismが流れててOfficial髭男dismから逃げるように店を変えたのに、変えた先でもOfficial髭男dismが流れていて「あー!もー!」と怒っていたのを思い出して笑う。どこでも流れているよね。怒ってた顔がかわいかったので私はOfficial髭男dismが聞けて満足です。(Official髭男dismって言いたいだけ)(流れていた曲はご想像通り、Pretender)⇒ https://youtu.be/TQ8WlA2GXbk

運命のヒトは人生にたった一人ではなくて、何人も何人も現れては去っていくものだと私は思っているので、この歌詞の「君の運命のヒトは僕じゃない」は(私に言わせれば)間違っている。「僕」は「君」の髪の毛に触れることのできる関係のようだし、「僕」は「君」の運命のヒトだと思うよ。ただそれは「僕」の望む運命の形じゃなかったんだろうけども。運命が望んだ形で立ち現れると思っているのは愚かだ。人間は起こる一つ一つの事象を抗うことなく飲み込んで体を感情に沈めていくことしかできないんだよ。という、解釈違いを意味もなくぐだぐだ語ってみた。全くうざいね。

ドラックストアには薬と化粧品が欲しくて行った。昨日、新しい春服を購入したのでそれに合わせて化粧品も新調したかったの。って、私はあまりお化粧に一生懸命じゃないから、古くなったマスカラやチーク、もう使い切ったアイブローを買い替えただけなんだけども。本当はね、もっといろいろ欲しかったけど我慢した。お金使いすぎちゃう。化粧品、美容品は買い始めるときりがない。男の人も女の人も見た目についてはお金をかければかけるだけ綺麗になれる。やり方を間違えなければ、かなり平等にある水準までは綺麗になれる。髪の毛を整えて、新しい服と靴、バッグを揃えて、顔に潤いを与えて眉毛を整えればいい。世間ではこれらの結果を「清潔感」と呼びますね、みんなはどうですか。どこまでやっていますか。私は一瞬だけ綺麗になることはできるけど、常に「清潔感」を保つのが難しい。履き潰したスニーカーを早く新しくしたいです。気を抜くとすぐに「中学生」に見られる姿になってしまうよ。何か月に1回物を新しくするってタスクに落とし込んでそれを回せるようになればいいんだけど、まだ貧乏なので難しいですね。我慢しながらやっていくしかない。ほしい物が他にもあるからね。綺麗な自分を見るのはわくわくするか好きなので、本当はできるだけ長く綺麗でいたいよ~。