情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2018年4月5日

 四月ですね。また四月が来たよと林檎さんも言っています。こんにちは、だんごです。新年度がはじまり皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は本日大学の課題をやる予定だったのに、教科書の表紙を眺めて終わりそうです。

 年度が変わったからと言って特に大きな変化はありません。だんごは変わらず丸くなっています。強いて変わったことと言えば先日、健康診断がありました。体重が増えていました。当たり前です。食生活ははちゃめちゃで運動はしておらず、ストレスばかり溜まっていく毎日だからです。腹周り、顔つき、腕、足、背中。明らかに大きくなっています。これ以上太らないように気を付けます。視力検査もしました。幼いころから目が良い私ですから、何も気にせず受けたのです。右目が0.5、左目が1.5でした。驚きました。私の視力が落ちたのではなく、調べる人の手違いではないかと疑いました。ですが、左目を隠して遠くを見ると確かに文字がぼやけます。私は左目に頼って生活していたことがここで判明しました。最近、右目がやたら疲れやすいのはストレスよりも視力の問題だったかもしれません。早いうちに眼科へ行きたいです。

 自分が平凡な人間に近付いていることが嫌です。我慢なりません。詩が思いつかず、文章もろくに書かず、美しいものを感じる力が弱まっている気がします。美しいものに触れなくてはいけません。

 昨日美術館へ行きました。私はあまり印象派が好きではないのですが、やっぱり実物を見てもピンと来ませんでした。(だって、印象に残らないんだもん)それでも絵を見るのは楽しいです。ビュールレさんのコレクションセンスは素晴らしいです。私にとってはピンと来なくても、どれも質の高い作品であることは分かります。だから好きな作品・作家を目的に見に来るよりも、コレクション全体を見るという意識の方が面白く見られると思います。時代の変遷と印象派の影響を受けた作品の存在が面白かったです。

 折角なので気に入った作品を記録しておきます。

・アンリ・ファンタン=ラトゥール《パレットを持つ自画像》なんか好き。

エドガー・ドガ《控室の踊り子たち》大学1年生のときに何かの講義で紹介されたことがありました。スクリーンで見たあの絵が、目の前にあると思うと感慨深いものがありました。

・アントーニオ・カナール《サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂ヴェネツィア》今回展示されていた風景画の中で一番好き。わくわくする。爽やか。

・ピエール=オーギュスト・ルノワール《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》可愛いイレーヌ、まじで可愛い。ありえん美少女。圧倒的センター。

ポール・セザンヌ《赤いチョッキの少年》少年の表情、色が良い。不自然に長い腕と構図のバランス、絵全体から感じられる憂鬱な空気が好き。

フィンセント・ファン・ゴッホ《自画像》はじめて実物みた。怖い。

ピエール・ボナール《室内》構図と色遣いが好き。

パブロ・ピカソ《イタリアの女》バランス感覚が天才。神。他の追随を許さない。

ジョルジュ・ブラック 《ヴァイオリニスト》フロアに入った瞬間に「ブラックだ!」と目が釘付けになった。素晴らしい。

クロード・モネ《睡蓮の池、緑の反映》でかい。絵の中に入ってしまったような気持ち。実際に存在する睡蓮よりも大きいので、自分が虫か何かになった気分になる。この作品のみ写真撮影オッケーだが、絶対実物を見た方が良い。

 

 客層は平日の午後ですので、品のいいおじさまおばさまと、美大出身っぽい母親とその子どもでした。私のバイト先にもおじさんおばさん家族連れがよく来ます。同じ年代の人々なのに、身につけているものや話し方が異なっていました。家庭の経済的状況、文化的教養……。いろんな要因があるのでしょうが、なんだかため息が出てしまいました。私はリクルートスーツを着ていました。館内でリクルートスーツの女性を見つけて同じこと考えているのかしらとドキドキしました。きっと私と違って真面目なんだろうけれど。

 と、まあそんな感じです。自分自身の「書きたい」気持ちを満たされるレベルの文章が書けるように意識したいです。いつも小学5年生になっていたら上達するものも上達しませんので、はい。そんな感じ。おわりー。(cv.鳩羽つぐ)