情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2017年12月23日

 今週から忙しなく今年度を終える支度と、来年の準備をやっている。時間配分で失敗しないように緩く頑張る。

 

 アルバイトの面接に行った。会社は個人的に思い出深い場所のすぐそばにあり、高校生の頃を思い出してそわそわする。会議室やロッカー室などで面接を行うのかと思いきや、日常業務をやっている社員がいる場所で面接をした。担当者から業務内容の説明、給与の仕組みなどの話を受けた後に、タイピングの速度を調べた。成績良好。私、5本の指全部使えてないけど大丈夫なのだろうか。ま、とにかく採用が決まった。詳しいことはかかないけど、文章を書くことをメインにその他諸々やるらしい。ここでは文字単価ではなく自給が発生するので有難い。ロイヤルホストがすぐそばにあるので、いつか夕ご飯をここで食べよう。

 昨日は時間があったので散歩をすることにした。現在地は飯田橋駅、神楽坂下。目標は神楽坂の最果て。夕暮れ時の神楽坂をずんずん上る。そして下る。お店はクリスマスムードで華やかである。会社帰りと思われるサラリーマンが夕食の場所を探している。2度くらい歩いたことがあるが、なんとなく歩くだけでも楽しい。毘沙門天の前を通過し、大久保通りの十字路、神楽坂上までやってきた。その先もまだお店はあるようだったが、ここで私はUターンする。
 すると、サイレンの音が近づいてくる。あら?と振り返ると、消防車が一台、大久保通りを右折して神楽坂通りを逆走し始めた。
 「止まってください。逆走します。道の脇で停車してください」
 消防士のアナウンスで神楽坂を通行していた一般車は戸惑いながら車を止める。火事!近頃、多いなと不安に思いながら私は来た道を戻る。少し歩くと先ほどの消防車が停車していた。その先に2台の消防車があった。すでに歩道には人だかりが出来ており、通行者は「なんだ?」「火事か?」「どこで?」「火は見えないね」「匂いもしないね」とざわめいている。実際、火は見えない。ひとりの消防士が消防車から降りて、道路に面した店と店の奥にある建物へ侵入した。もうひとりの消防士はホースを伸ばし、他の消防士は車内で待機している。
 私は何もできないのに興味を持ってじろじろと観察するのは好きでないので、人の群れを掻き分けるように先へ進んだ。坂を上り、下る。その間に1台、また1台と消防車とすれ違う。その間に挟まれた一般車に乗る男性の困惑した顔に同情をした。飯田橋駅に戻るまでに計13台の緊急車両を見た。何があったか、結局分からない。事態が出来るだけ最小限で収まることを祈った。

 今年最後の講義が終わった。先生が熱と喉を痛めた状態で来た。この講義は運悪く大学の都合で1コマ減らされているので、休むわけにはいかないと言う。学生らは休講にしてくれていいのに!と小言を言った。案の定、教科書を読み、説明する先生の声がしんどそうで聞いてるだけでも自分が体調悪くなった気持ちがする。先生が不憫だったので、今日はいつもよりたくさん発言した。
 クラスメートが大きなバッグを持っていた。このまま実家に帰省するらしい。駅までの間、一緒に帰る。私は黙って笑ってるが、彼女は勝手にべらべら話すので面白い。彼女は出席よりもレポートを重視する講義だからと言って、14回中、8回欠席した。よっぽど自信があると思われる。

 ジッドを読み漁ったり、ベルニーニの作品集を見たり、聖書を眺めたり、アトリビュートを確認したり、とにかくキリスト教に塗れている。ジッドは私の趣味だが、あとは学校の課題であり、クリスマスとは何も関係が無い。ローマに行きたくなるから困る。

 友だちと花やしきに遊びに行ったり、友だちの朗読を聞きに行ったり、活発的に動いている。年末もいくつか予定があり、年明けにもいくつか予定がある。10月くらいから私はかなり外で遊ぶようになったと思う。2017年上半期はラブホテルとかしか行かなかったし。健全だ!精神も身体の具合もかなり良い。体が明らかに軽い。集中して物事に取り組める。これは素晴らしい。もう鬱は治ったかね。無理せずゆっくりゆっくりやっていく。自分を守る。