情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2017年12月14日

 朝、目が覚めてカーテンを少し開けるとお月さまが顔を出す。にんまりと夜と朝の狭間に挨拶してお布団で数分、場合によっては1時間、ぬくもりを楽しむ。意を決して布団から飛び出して顔を洗いにいく。

 今日はトイレに行ったら「赤い染みのパンティと目があった」。そうだ、私生理が来る身体の所有者だったっけ。22歳にもなって自分の生理周期をうっかり失念していた。数日前の憂鬱もPMSの所為だったかもと思い、反省をする。生理が来るタイミングを把握していないと生活もままならないなんてまあ、面倒臭い身体だ。お腹が痛いから今日は自分を甘やかす。

 子宮が体内にあることについて絶望して泣いてしまったことがある。大げさである。子どもを孕むつもりはないし生理は面倒臭いから捨ててしまってもいい。初めての男に中出し強要された女の気持ちをブログに書こうと思ったけどきついからやめた。今にして思えばただのプレイだったのかもしれないが、中出しされて子どもが出来ちゃったらひとりで育ててねって言われて、つらかったな。自分の子どもを放っておいて気にならないんだへえ、自分が散々生きてきて嫌なことあったくせに生殖はしたいんだ、へえ、きもちわるいと思った。本能とか生きた証とかそういうこと言われてもよくわからないし。不幸を生むだけなのに。ただ私は快楽の海に身を委ねて穏やかに浮んでみたりバタ足してじゃぶじゃぶ遊んでみたり深く潜ってその広大さと呼吸のない世界に恐怖と感動を味わったりしたいだけなのに。

 脳みそが働かないからおわり。皮膚がぴりぴりする。

 

追記

何が嫌なのかわかった。私はひとりが嫌なのだ。快楽を感じるのも地獄に行くのもあなたが一緒がいいよ。なんで私だけ堕落させようとするの?私をゴミにして平気で日常生活を送ろうとするの?子どもを作るなら二人で頭悩まして育てたいし、死ぬなら一緒に逝ってくれなきゃやあよ。そういうこと。ああ、本当に嫌だ。ひとりは嫌だ。つまらない。二人よりも多いのはもっと嫌だ。私以外に意識を向けないで。二人がいいよ。二人で二人だけの世界で空気が尽きるまで抱きあっていようね。