情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2017年10月17日

 こんにちは、だんごちゃんだよ!今日は大切な講義があったのに、うっかりうたた寝してノートにミミズをいっぱい書いちゃった。だんごむしもいたよ!明日は就職について面談?みたいなことをするんだって。だんごちゃん的には、ダイオウグソクムシの人気が羨ましいって相談してみるね。

 

 大学の図書館の前に、システムはよく知らないのだけど、とにかくリサイクルとして本を無料で持って帰れるコーナーがあるのね。いつもは雑誌が多いのだけど、今日は珍しく文芸書が入荷しててだんごちゃん初めてそこで3冊引き取ったよ。
 ひとつは、詩や句をまとめた手のひらサイズの某文学会の同人誌。奥付に著者50人の名前と住所が書いてあって時代を感じる一冊。自分じゃなかなか手に入らない(手に入れようとしない)から、思わず貰ってきちゃった。テーマが「反戦」なもんで、内容や書かれていることはかなり強い。
 ふたつめは、何十年も俳句を詠んだ男性の個人句集。家族に奨められて上梓したみたい。立派に働いて、趣味の俳句も倦まず弛まず詠み続け、家族に恵まれて……。知らないおじいさんなのに素朴な幸せを感じてこの句集の存在に目頭が熱くなった。俳句はとても落ち着いて優しいものばかりだ。こちらも自分じゃ絶対読む機会無かっただろうな。リサイクル本棚に函入りの句集が5冊くらい並んでて、全ておそらく自費出版のもので、私は青色が好きだから青い函を持って帰ってきたの。
 さんさつめは、粟津則雄先生の新書!これはラッキーだった。しかし古いねえ。

 

 ツイッターをうつらうつら覗いたり、全く知らない人の句集を入手したり、世の中には文芸作品を創作して発表している人がたくさんいるんだなあと改めて思ったよ。すごいねえ。私が知らないところで今も新たな世界が生まれているのだねえ。しみじみ。だんごむしをつんつん転がして遊んでいる場合じゃないぞだんごちゃん!

 

 急に、二階堂奥歯の話するね。思い出したから。書店でアルバイトしていたとき、閉店後本棚の整理をしていたら偶然『八本脚の蝶』が入荷されていることに気付いて、誰が仕入れてくれたのだろう、この辺りだから店長の担当かなあなんて思ってそわそわしたんだ。私はすでに購入してたから、誰かに買われるのを楽しみにしてた。そして日が経った閉店後の掃除中に『八本脚の蝶』が無くなってたことに気付いた。あれは売れたのだろうか、それとも取次に戻されたのだろうか。私がレジをしてたときには誰も持ってこなかったから分からない。誰かの手に渡っているならとても嬉しいなあ。今Amazon確認したら、新品が売られてなかった。出版社に問い合わせればあるかもしれないから、欲しい人はHPを見ようね。おしまい。