情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2017年8月29日

 校正作業が楽しい。最近はツイッターを見てても赤を入れたくなってくる。徐々に生活に馴染みつつある。日常が望んだ方向へ変化するのは、気持ちいいものだ。しかし、一度見た原稿を頭から見直した時に、落とした誤字脱字衍字を発見したときの絶望感たるや。お腹を強く握り締められたように息苦しくなる。こんな簡単なミスを!分かりやすい間違いを!どうしてさっきは気付かなかった!?言葉が変化したとしか思えない!……残念なことに活字の様子が変化するということはありませんから、私の落ち度100パーセント。がんばります。作業自体は楽しいけど、ミスが死ぬほどつらいのはマゾの私(ゎら)には合ってる気がします。勉強中に寝たくないのに寝ちゃうのはどうしたらいいんだろう。睡眠時間が足りてないのかな…。

 最近は意識的に文章を書こうと心がけているお陰か、自分の精神状態が自分で把握できてて大変偉い。1週間に1回は愚痴っぽくなることが判明。人間ですもの、不満の一つや二つは出てきます。本当は愚痴を問題として捉えて直接話し合うことが大事なのですけど。今の私が抱える愚痴は「お気持ち」の話だから、自分で処理できるようにならないといけない。これくらい自分で慰められる力がもう十分身に備わってると思うんだよね。ちなみに相手に処理させようとするのはモラハラです。「俺はお前のせいで機嫌が悪い!俺の機嫌を直してくれ!」て言うアレ。アレです。人間は感情のゴミ箱でも性欲のゴミ箱でもありません。

 今朝はどのチャンネルも、北朝鮮が発射したミサイルの報道でアナウンサーさんが同じことを何度も言っててかなり非日常だった。怖かったな。戦争になっちゃうのかな。(この語調、あまりにも呑気過ぎないか?)電車は数分遅延していたけれど、みんないつも通り出勤、お出かけしていて奇妙な気持ちだった。なんでそんな普通の顔してるの!?と思った。でもね私もいつも通り早く席空かないかな、眠いな、って思って通学したんだ。帰宅してテレビを観たら、西之島の情報

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が報じられてて興奮したな。私が欲してる情報はこれだよ!と歓喜してたら母に気味悪がられたね。当たり前なのだけど、地球は生きてて活動してるんだなあって実感できて私は嬉しい。国際情勢について本当に疎くて何も知らないやばい私だけど、同じ地球に生きる我らみな兄弟っしょ(^^)/みたいなテンションになりませんか?地球、生きてますよ??どうせ死ぬなら地球に殺されたくない???西之島ですが、ひとまず成長期が止まった模様。でもまた噴火することも考えられるし、これからも西之島から目が離せない!

 電車ではのんびりと『ジャン・クリストフ』を読み進めているよ。7月の末から読み始めて、やっと3冊目、第7巻まで来ました。2冊目がかなり大雑把に読んでしまったけど、多分大丈夫。面白いです。1冊目はクリストフ氏の友人になるつもりでいたけれど、2冊目に入ってからは精神的成長を見守るママンになりつつある、私。巻と巻の間でたまに著者のロマン・ローラン氏がお話してくれるの。テンション揚がる。勿論私は一人で黙々と読み進めているわけだけど、著者は本の向こうに居る数多の読者、クリストフ氏の友を想定してお話するから私は一人じゃないんだなあ、この世界に接触している人間が時代を超えて世界中に居るのだなあと感じられる。それに古本屋さんで購入したから、ちょくちょく前の持ち主の書き込みがあるんだよね。控えめで丁寧な線が、しかも目的が理解できるほど秩序ある線が引かれてるの。元所有者が私と一緒に物語を読んでくれている気がして心強い。絵画を書く小説はたまに読む機会があるけど、音楽を文章にする小説はこれがはじめてくらい…?いや、嘘だな、それはさすがに嘘だけど、こう、読んでるだけで素晴らしい音楽を聴いたときの情感が湧き上がってくるのはこの小説が初めてだなあ。って、読み終わる前に感想書くつもりなかったのにな。ちょっと書いちゃったね。こんな口語体で!

それじゃあ、明日もにこにこがんばりましょ~。おやすみなさい。

 

1巻目冒頭の著者の言葉が大好きなので、書いておくね。

 

 

いずれの国の人たるを問わず、

苦しみ、闘い、ついには勝つべき、

あらゆる自由なる魂に、捧ぐ

ロマン・ローラン

 

ロマン・ローラン『ジャン・クリストフ(一)』豊島与志雄訳 1,986年 岩波書店