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情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2017年4月23日

 ちょっとお腹すいてきたね。昨日の自分のブログを読んだよ。もう少し丁寧に書くということを覚えたほうがいいね。勢いだけで書かない、見直して!

 

 夕方のテレビ番組で高橋一生さんが「くるりオザケンが好き」と言っていました。すごく、期待を裏切らないチョイスだなと思いました。高橋さんのことはドラマでお芝居を観るだけで何も知りませんが、今どきな言い方をしてしまえば塩顔系のサブカルな風貌の高橋さんです。彼が「くるり」と「オザケン」が好きだということはまさにイメージ通り!ぶらぼー!最高だぜ!と快哉を叫びたくなります。もし、高橋さんが3代目JSBや、欅坂46を好きだとしてもそれはそれでいいんです。何も悪くありません。とは言え、やっぱり好きなアーティストを聞かれたときにくるりオザケンと答えてほしい、私たちのイメージに合う趣味であってほしい!と願ってしまう愚かな庶民なのであります。こうして人の前に立つお仕事をされる方は他人の幻想に包まれていくのですね。(?)

 今日はにやにやしてたら日が落ちていました。日曜日はお休みすると決めているので気にしないことにします。生理が終わって体調が調子良いのです。そして今週はハッピーウィークなのです。るん♪

 父がリビングでゴルフクラブ(中くらいの、名前がよく分かっていない)を振っていました。父の趣味はゴルフなのです。一度振ったらローテーブルの脚にゴツンとぶつけました。二度目は床にゴツンとぶつけました。何がしたいのか分かりません。家が壊れちゃうよと声をかけたら、父は片方の口角を上げてニヒルに微笑みました。なんと、恐ろしい表情。もしかしたら父は本当に家を破壊しようとしているのかもしれません。ゴルフの練習に見せかけて自分が建てた家を、家族が過ごした時間を、今日までの私の成長を無きものにしようと企んでいるのでしょう。父は私の言葉を無視してまたゴルフクラブを振り始め、ゴツンと音を立てました。我が家は私がちょうど生まれた年に竣工されました。私と我が家は同じ時間、この世で過ごしているのです。父はまた、ゴツンとどこかにぶつけました。私がまだ歩けなかったときも、私がまだ言葉を知らなかったときも、この家は私のそばに居ました。そしてそこには我が両親も居ました。残念ながら私はそのことを記憶していませんが、幼いころのアルバムに父と母が笑顔で私を膝の上に乗せている様子を観たので間違いありません。両親は新しい家と新しい生命体と息をしていました。父がまたゴルフクラブを振って、ゴツンと音を立てました。愉しげに笑っています。私は他の子どもに比べて、立って歩くことができるようになったのが遅かったと聞きました。そのお陰で、誰よりも早くハイハイする子どもだったと笑って父は話しました。会社から帰ってきて、玄関を開けると凄いスピードでハイハイする生き物が迎えに来ていたと言いました。ゴツン、ゴツン。いつからか分からないのですが、最初からかもしれません、我が家は傾いていました。ビー玉を転がして遊んでいるとビー玉は必ず一点に向かって転がっていきます。私がそのことに初めて気付いたとき、家って傾いているものなのだなあと思いました。他の家でビー玉を転がしたことがなかったから傾いている家がおかしいことに気付けなかったのです。思い返せば、父は以前からゴルフの練習をリビングでしていました。ゴツンと音がしたのは今日が初めてじゃなかったのです。ゴツンとぶつけました。父は笑っています。それから私は何度もビー玉を転がしました。ビー玉があちらの方に向かって転がっていくんだよ、と母に報告しました。どこから手を離しても、ある一点に収斂していくのが面白かったのです。母は知っていたようで、そうなの、おかしいのよねと言いました。次に父にビー玉があちらの方に向かって転がっていくんだよ、と報告しました。父は笑いました。そう、このときも同じ笑顔でした。口角を不気味にあげて、ああそうなんだよと言ったのでした。ゴツンという音と共にその笑顔が思い出されるようです。ゴツン。あれ、これはどこから聞こえてくるんだっけ。パッと父を見つめると、父はゴルフクラブを置いて明日の準備をしていました。それでもゴツンという音が聞こえます。確かに家にゴルフクラブをぶつけている音です。家からは微弱ながらも振動を感じます。ほら、またゴツン。ゴツン。ゴツンゴツンゴツン。