情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2017年1月8日

満たされない。煙草が吸えない喫煙者のようにいらついている。手持ちを代替品とするも、我慢できない。焦燥感。マッチに火がつけられない。

 

私にはやるべきことが山ほどある。やるべき期限がすぐ目の前に迫っている。そちらに意識を向ければ、今感じている苛立ちを抑えることができるに違いない。それをやらないのは、私が馬鹿だからだ。

 

小説を買った。百合の香りがする。その本を枕もとに置いて寝た。翌朝、私の隣には、枯れた花びらだけが残っていた。

 

髪の毛を切った。美容院のお姉さんは愛想が悪かった。しかしそれは彼女の癖のように思えた。笑顔が少なく、私の注文に対して「それでいいんだ」と言いたげな返事をする。特に世間話をすることもなく、サクサクと切り落とされていく私の髪の毛。毛先がひどく傷んでいることに気付いたお姉さんはヘアートリートメントを勧めた。私は貧乏なのでそれを断った。すると、またさっきと同じ返事だ。「そうですか」と。

 

底のないコップなのだと思う。おそらくとても小さい穴が空いている。小さい穴は、ガムテープで塞ぐことができる。でも、ちょっとした衝動に弱い。すぐに剝がれて中身が漏れていく。少しずつ確実に減っていく。そして飢えたコップはまた水を探す。冷たい水を下さい。できたら、愛してください。というのは、あの有名な曲の歌詞だけれど。

 

私を見てください。