情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2016年2月18日

私の突然の告白は、相手を困惑させた。明日の予定を破棄、今後の連絡網も全て消去。徹底的な拒絶。耐え切れなかった。相手の存在が、私の内側を腐蝕する。種が芽吹き、豊かな季節もあったが、肥料は毒となり、水は涸れ果てた。独りで生きてはならない人である。孤独が彼の気を狂わせた。傍に居る私までも、彼の狂気に巻き込まれ、情緒を乱し、正気を失わせた。私がもっと強ければよかったのだろう。努力をしたつもりだったが、もう限界だった。私が正常な状態に戻る為には、仕方がなかった。疲弊しきった精神は、追い打ちを掛けるように自分を傷付ける妄想を繰り返す。この現状を打破できる解決策が他に見当たらなかった。独りで生きてはならない人を、突き放してしまった。独りにさせてしまった。私が居なくてはいけなかったのに!しかし、そんな考えがそもそもの誤りだったのかもしれない。私である必要なんて、無かったのだ。今まで通りに生きるのならば、私以外の人に頼ってください。独りにならないように、誰かに心を開いてください。私よりも強く優しい人に出逢えますように。

私が望むものの輪郭がはっきりしていく毎日。抑圧されて歪んだ欲情の本来の姿を抱きかかえて私を慰める。よしよし、もう良いんだよ。貴女は幸せになる人だよ。大丈夫。ゆっくりお休み。