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情死

Would you cry if I died Would you remember my face?

2015年11月9日

お風呂から出た私は忙しい。まず器用にタオルで長い髪の毛を巻き上げる。次にバスタオルで身体中に伝う水滴を拭き取る。お顔に化粧水を全身にボディクリームを塗り、ネグリジェを着る。そしてリップクリームをたっぷり塗る。最後に髪の毛をドライヤーで丁寧に乾かしたら一日を終える準備が整った。薔薇の香りが心地良い。乾燥から肌を守るために日々必死なのだ。頬に手を当てて私綺麗かしらと鏡に向かって呟く。すると後ろからきみは今日も綺麗だよと声がした。驚いて振り返れば茶色のガウンを身に纏っている彼が立っていた。彼は私の腰に手を回し私をベッドへ誘導する。彼からはウイスキーの香りがした。ベッドに腰を掛ける。私が今週はどんなでしたかと聞けば、彼はきみには関係無いことさと目蓋を閉ざす。彼は女は花だと語る。花は美しく在り、言葉を持たない。彼は週末の夜に私の部屋を訪れて朝になると発つ。彼のことは何も知らないが、働いていることは確からしい。毎回少しのお金を茶封筒に入れて置いていく。情けなのか、口封じなのか。彼は照明を暗くした。きみは綺麗だよと私の耳元で囁き、優しく押し倒す。彼の冷えた手が私の身体に触れる度に世界が歪む。ベッドは形を変えて泥と化し、私たちは沼の奥底へ沈んでいく。私は天井から情事を見つめている。彼は私を快楽へ導き、快楽は私を私から引き離し、私は彼へ近付いていく。官能的な声が響く。彼の汗が滴る。私は生きているのですか、死んでいるのですか。私に問いかけても私は冷ややかな表情で私の裸体を見ているだけで何も答えない。きみは綺麗だね、きみはとても綺麗だ。彼の声が私の脳を犯し、私の身体は狂ったように痙攣する。彼はベランダへ出て煙草を吸っている。私は官能に包まれた気怠さで横になったままでいた。まだどこかで私が私を見ているような気がした。

 

大好きな作家の素敵な情事シーンに唆されて書いたけど全然上手くいかなかった。物語を書くことについてはど素人だものしょうがないじゃないか。似たようなことはどこかでも書いた。性行為中に自分が遠くから見つめるっていう描写が『17歳』という映画にあってそれが本当に好きで真似ました。笑。私にもその経験があるのだもの。生死を問うのは敬愛する作家のパクリだし、そんなもんよね。ははは。

 

私は私の主人であること、他人と仲良くしないこと、自分の意見を言うこと、自分の認知の癖を把握して正しく捉え直すことを決意しました。私の生きづらさは私の最大の長所である。私は強くなった。私の人生を歩めるようになった。

 

今日は本当に駄目な一日だった。寝坊した。午前中横になって過ごした。勉強をしなかった。スマホゲーに没頭していた。かぎ編みもしたけれどまるで集中力が無かった。低気圧の影響もあるのだろうが、前日の疲労もあったのかもしれないし抑うつ傾向が復活しているのかもしれない。明日は納得できる一日を過ごしたい。